社長ブログケヤキの木の下で
2024年5月24日
平屋 計算しているはず 新3号建築
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
今日は名古屋で、前先生と福山先生のセミナー。
ディスカッションもあり、
コーディネーターは金子さん。
テーマはあるんですが、話しは多岐にわたりそうです。
- さて、現在打ち合わせ中の物件。
同時進行で動いてますから
着工寸前であったり、
プランの作成の申し込みを受けたばかりとか
色々あります。
その中の一つに平屋の家があります。
数年前から平屋が注目され、
町中や分譲地でも
平屋の家を見る機会が多くなりました。
工務店の中にも、
平屋専門を謳うところも出てきています。
一般の方はあまりご存知ありませんが、
2025年に法改正があります。
4号特例の縮小です。
どういうことかと言うと
今までは木造住宅は家を建てる時に出す確認申請では、
構造の審査は省略されてました。
審査が省略されていた理由は、
資格を持った設計士が設計しているんだから
ちゃんと構造の計算はやってあるはずですよね。
だから、申請があった時には
いちいちその確認はする必要はないよね。
設計した人を信用してますからね。
ある意味、究極の性善説です。
- で、国交省がいろいろ調べてみると
(姉歯事件2005年の後)
やはり計算されていない・・・
構造塾の佐藤さんも、
常々計算の必要性を言われていました。
ということで2025年からは、
木造住宅の建築をする時には
構造計算(仕様規定も可)が必須となりました。
同時に省エネ規定(断熱)もです。
これで安心
めでたし、めでたし・・・・?
- では無くて
平屋は以前と同じでいいよ、
そんな計算しなくてもいいよ、
となりました。
30坪程度の木造の2階建て住宅の
構造計算(許容応力度計算)をすると
A4で200ページくらいでしょうか。
1年ほど前にお引き渡しをした肥田瀬の家は
平屋ですが、計算書は218ページ
時間も手間もかかります。
もちろん、費用もかかります。
国がそんなものは
出さなくていいって言ってるんだから
いいんじゃない。
そう考える設計者や工務店も多くいますし、
もちろん住まい手側にも。
でも、出さなくていいと言ってるだけで
提出は省略しますよと言ってるだけで、
計算しなくていいと言ってるわけではありません。
そこのところをはき違えたり
意図的に無視すれば、
以前と同じと言うことになります。
- 来年以降、平屋で新築を検討されている方も
多くおられると思います。
制度の趣旨を十分理解して、
設計者にお伝えください。
「計算書、確認申請の時には出さなくていいかもしれませんが
私には出してくださいね、計算してあるはずですよね?」 - .
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