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社長ブログケヤキの木の下で

2020年5月20日

資金計画書に燃費の記載がないのは 不都合な真実?


外壁付加断熱 HGW16K ㋐100
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
相変わらず黄砂に反応して
鼻水になやまされています。
連休が明けてから何件か新規のお客様と打合せをしていますが、
皆さん筆頭で気になっているのは
総額でいくらになるかと言うことと、
毎月のローンの返済がいくらになるかと言うこと。
総額でと言うのは建物本体の工事費だけでなく、
外構工事や引っ越し費用、新居で使う家具や電化製品の購入まで
含めた金額をいいます。

家を建てるのに総額いくらかかって
毎月いくら返済していかなければいけないか?
これはとても大切なことですが、抜け落ちているのは燃費。
車に例えれば
いくらの車で毎月いくら返済するかと同じことですが、
車を購入するときは
多くの方が車の燃費も計算しているはずですし、
加えて税金も軽なら安いとかと言うことも計算に入れて購入されています。
しかし、家となると
途端に家の燃費が抜け落ちていきます。
あるいは、燃費も大事だからPV(太陽光パネル)設置は必須とばかりに
何をおいてもパネル設置は最優先と言う方も。
せんべい布団の寒さはパネルで発電して補うから大丈夫と言う考えです。
大手のハウスメーカーに限らず
地場の工務店や設計事務所でも
新築の相談に行くと、資金計画書なるものを作ってくれます。
冒頭にあげた家づくりに必要な費用をもっと細かくしたものですが、
この資金計画書には燃費の記載はありません。
Why?
1.その計算ができないから
2.その数字を見ると住まい手がびっくりするから(笑)
不思議なことに燃費計算はしてくれませんが、
太陽光パネルの売電の計算はしてくれます。
年間これだけ発電しますよ、家計助かりますよと。
金利1%で35年返済で計算すると
銀行ローンが100万円増えると
毎月2800円ほど返済金額が増えます。
現状の住宅の性能で燃費計算をすると年間20万円かかったとします。
内訳は
暖房、冷房、換気、給湯、照明、家電、調理です。
国の定めるZEHは上の家電や調理の電気代を含めなくて
ゼロエネ認定ですが、

実生活ではかかっているんですから当然入れて計算する必要があります。
毎月のローンの返済金額が7万円だとすると、
20万/12か月=16.666円
7万円+16.666円=86.666円
一方性能を上げて年間20万かかっていた燃費を14万にしたとすると、
14万/12か月=11.666円
7万円+11.666円=81.666円
性能を上げると毎月5000円安くなるのです。
逆の見方をすると
5000円分の性能向上に投じる初期費用は幾らかというと、
毎月2800円で100万円でしたから
大雑把に180万円分。
サッシや断熱材、気密と言った性能向上にお金を使っても、
トータルの毎月必要な支出は同じと言うことになります。
安いけれどガソリンをがぶ飲みするアメ車(日本家)と
少し高いけれど燃費のいいプリウス(性能の良い家)
どちらを選んでも
毎月のローンの返済金額とガソリン代(燃費)の合計が同じなら
選ぶのは自然に決まってくるのではないでしょうか。

​それを言われては困るのでしょうか?

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