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社長ブログケヤキの木の下で

2020年6月22日

Q1住宅のレベル


 Q1住宅 レベル3 大門の家
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
最近はQ1(キューワン)住宅もそれなりに認識され、
一般の新築検討者の方にも知られるようになりました。
ただ、呼称がQ1なので
Q値が1の住宅と誤解されてる方も見受けられます。
Q1住宅とは国が定める省エネ基準の住宅と比較して、
全室暖房した時の暖房費を50%以下にできる住宅を言います。
50%(半分)以下ですからレベルがあって分かれています。

なぜ50%を一つの基準にしたのかと言いますと、
国の定める省エネ基準の暖房費の出し方は
人がいる時、いる時間だけ暖房して暖房費を計算しますが、
高性能な住まいでは全室暖房が基本です。
つまり24時間、家中暖房するのですが
国の定める省エネ基準で全室暖房すると、
暖房費は2倍になってしまいます。
つまり国の基準が緩いんですね。
それでは省エネとならないのですが
全室暖房して2倍になるということは、
半分にしてもプラスマイナスゼロでエネルギー消費としては変わらない。
更にその半分を一つの基準にしようということで出てきた数字です。
準Q1住宅は
暖房費が50%~40%にできる住宅
Q1住宅レベル1が
40%以下
Q1住宅レベル2が
30%以下
同 レベル3が
20%以下
レベル3の20%以下と言うことは、
五分の一以下で過ごせる住宅と言うことになります。
もちろん、全室暖房と言って
家中、お風呂やトイレ、玄関や廊下も含めて暖房した時の暖房代です。
レベル4となると
それが10%以下、つまり十分の一ですから
相当程度ハードルは高くなります。
つまりそれぞれのレベルで断熱性が異なりますから、
かかるコストも違ってきます。
もちろん、住んでいる地域の気候によっても
つまり冬の平均気温や日射が豊富にあるかなどでも
違ってきますから、
Q1住宅は幾らなのですか?と聞かれても答えに窮してしまいます。
岐阜県の美濃地方の多くは5地域ですが、
愛知県となると多くは6地域です。
全く同じ断熱仕様で家を建てても
暖房費は10%以上違ってきますから、
レベルもQ1住宅レベル3とレベル2というように異なってきます。
そういう面で言うと
温暖地の愛知県の方は同じコストで、
よりレベルの高いQ1住宅を建てる事ができます。
これらの全室暖房した時の暖房費ですが
温度設定次第でどうにでもなってしまいます。
つまり冬の室内の温度を20度に設定した時の暖房費と
24度に設定した時ではかなり異なってきます。
20度の時にはQ1住宅レベル2で30%以下の暖房費で済んでいたのが、
24度にしたらレベル1の40%程度と言うことになります。
新住協ではこれを避けるため会員工務店が、
QPEXで住まいの燃費を出すときは20度設定として統一しています。
暖かい温暖地でも、少し寒い地域でも
温度設定を統一しておけば同じ基準で見ることができます。
このことを書いたのは
設定温度を低くすれば少ない燃費を表記できることを知っていただきたいからです。
住宅初心者の方が様々な家を比較する時
暖房設定温度が何度か
同様に冷房設定温度が何度かも確認する必要があります。
さて、
紙太材木店でも風が吹けば桶屋が儲かるではありませんが
コロナ禍の影響からか、5月の連休以降問い合わせが数多く来ています。
高性能の家を建てている同業の工務店も
やはり同じような状態と聞いています。

一説にはYouTubeでの松尾さんや今泉さんの動画の影響と
言う話もありますが、
そもそも彼らが動画を配信し始めたのは
コロナの影響とみることもできるわけですから、
これから家を建てる方にはある意味大きな贈り物と見ることもできます。

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