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社長ブログケヤキの木の下で

2020年10月12日

エアコン1台でエエ?


換気フィルターの詰りを計測
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
予報は晴れの美濃地方ですがどんよりした曇り空で、
秋晴れとはなかなかいきません。
最近は1台のエアコンで冷暖房とういう文句をよく見るようになりました。
家づくりをお考えの方には気になる言葉です。
最近は、Ua値という単位が家づくりをお考えの方の中にも
ある程度浸透してきていますし、
建てる側である実務者側もある意味必須の単位となっています。
これは来年の4月からは法律に基づいて、
省エネ基準に適合した家かどうかを契約時に説明しなければならなくなるからです。
家を建てる実務者側にとっては、住まいの性能について勉強するきっかけにもなっています。
今までそんなUa値なんてなんの興味もなかったけれど、
義務化される説明時には必須の数字ということで、
自分が建てる家のUa値を計算してみる。
すると例えばUa値が0.56だったとして
熱損失を計算してみると、
0.56(Ua値)×300m2(外皮面積)×20度(内外温度差)=3360Wm2K
3.36KWと言うことは
12畳用(定格能力3.6KW)か14畳用(同4.24KW)のエアコン1台でいける!
これなら、エアコン1台で冷暖房できる家
と言ってもいいだろう!
と言うわけで「エアコン1台で冷暖房できる家」の完成となるわけです。
でもちょっと考えると、
家の中には壁があってそれぞれ仕切りの壁があるわけだから
暖かい空気をくまなく隅々までどうやって運ぶか?
リビングにエアコンを1台だけ設置して
脱衣室やお風呂、トイレをどうやって暖めるか?
玄関や2階のトイレもどうやって?
Ua値が計算できるようになると
実はここがスタート地点で、
より過ごし易い住まいの環境を作ろうとすると
様々な問題に遭遇することになります。
次に待ち構えているのは
気密から換気や日射。
更にはメンテナンスとランニングコスト。
これらは建てる側で考える事ですが、
そこに住まい手の考えや予算も入ってきますから
それらを調整しながらの家づくりとなると
パックでポンと言うわけにはなかなかいきませんし、
エアコン1台で云々とは軽々には言えません。
どんだけ電気代を使ってもエエと言われれば別ですが、
エアコン1台で云々にはその仕組みをきちんと理解する必要があります。

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