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社長ブログケヤキの木の下で

2021年6月23日

匂い


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は可児の家の点検。
お引渡しをして既に5年が経ちますが、
とても綺麗にお住み頂いてました。
リフォームの現地調査や点検等で
よそ様の家を訪問する機会が多いので、
家の中の整理整頓具合も急いで片づけたか
普段から整頓されているかはすぐにわかります。
いろんなことを点検するのですが、
その中の一つが換気。
換気がきちんとされているか
機能しているかも大事な点検項目です。
ただ、給気口のフィルターや排気口、換気装置そのものを点検する前に、
玄関に入ると大抵換気がきちんと機能しているかどうかが分かります。
一般的に玄関は、多くの家である程度閉じられた空間になっています。
そこに足の匂いの付いた靴が何足も置かれるわけですから、
匂いが籠るんですね。
玄関ドアを開けると、その家独特の匂いがします。
住んでいる方はその匂いにほとんどマヒしてますから
あまり匂いを感じませんが、他人にはすぐにわかります。
玄関ドアを開けて
深呼吸をしてみる
・・・・・
大丈夫だな。
この深呼吸で換気装置の点検の8割は終わったようなものです。
こちらの住まいは2世帯住宅で6人家族
玄関は一つですが下駄箱は2つ
靴の数もかなり多め
下駄箱に入らない普段履いている靴はご覧のように外に出してあります。
さて、8割がた終わったと言いましたが、
換気装置は働いていても人が住んでいれば様々な事象が起こります。
住まい手のお母様から
お風呂に入っているとのぼせて息苦しい感じがするから、
最近お風呂に入っている時ドアを少し開けているとお聞きしました。
他の家族はそんなことないけど私だけそうなるとも…。
何か変
とういうことでお風呂に行ってみると、
換気装置の排気口が閉じられています。
5年前の排気口は流量調整できるように排気口が調整できるようになってました。
各部屋の排気口は閉じたり、
その上に物を置いたりしないで下さいと
伝えてあったのですが、
お風呂の排気口は壁付けなので

排気口と思われていなかったようです。
加えて2世帯住宅でお風呂も二つあって
こちらのお風呂を利用されるのは、
ご両親だけでしたから排気口とは思われてなかったご様子。
何かの拍子に閉じられてそのままになっていたようです。
二世帯住宅のようにご家族が多い場合には
取り扱い説明をきちんと皆さんにお伝えしなければと、
改めて思った次第。
住まいの性能や設備が良くても
そこに住むのは人ですから、
最初のお引渡しの時の住まい方や取り付けてある機器の説明は大切。
特に、換気装置は従来の日本の家屋には無い設備ですから、
住まい手としてもそれほど身近なものではなかったわけです。
機能や役割、メンテナンスについては十二分にお伝えしなければならないですし、
伝えたつもりが伝わっていなかったり
忘れてしまっていたりすることもあるわけで、
お引渡し後の定期点検はかかせません。

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