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社長ブログケヤキの木の下で

2021年12月3日

ズレてる


手摺りは使いやすく、美しく…
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
ようやく12月らしい寒さで
あとは初氷や初雪がいつかを待つばかりです。

先月のニュースで

住宅ローン減税について
見直しの方向で検討していると出ていました。
簡単に言うと
現行の制度ではローン残高の1%が税から控除されます。
2000万円のローン残高があれば1%の20万円が控除されるわけです。
最近は低金利なので
支払っている住宅ローンの利息が1%を切っている場合、
例えば利息の金利が0.9%
35年返済だと利息の返済は年間18万ほどになります。
返済してる利息の18万より
控除されてる20万の方が多い…
これでは2万円儲けてるのと同じだから、廃止か見直しだというものです。
???
ローン控除の対象になっているのは
ローン残高(元本)の100分の1の「金額」に対してで

ローンの「金利」に対してではありません。
なぜ、「金額」と「金利」を同列に扱って
比較するのか理解できません。
それと毎月返してるのは利息だけではありません。
元本も返しているので、
元本と利息を合わせると
返済している金額は上の条件だと年間66万円余りになります。
なぜ、上のような議論が出てくるのか
根底には、住宅を消耗品、
あるいは贅沢品(高級外車?)と見ているからかもしれません。
贅沢にも住宅を建てて
お殿様気分で住んでる(狭いアパート暮らしもおおぜいいいるのに)
いままで景気のこともあったけど
よく見たら利息よりたくさん控除してる
こりゃあかん、税制改正や!
国は借金まるけやから
取れるところから税金取らなあかん、
給付金も出しまくったし。
しかし、
住宅を社会の資産と考えるとどうでしょう。
国に代わって国富となる、資産となる住宅を建ててくれた。
それは子供や孫の世代まで使える、社会資産となる住まいである。
それを一個人が借金してまで建ててくれたのだから、
せめてローン残高(借金)の100分の1くらい税金を免除してあげよう。
10年間と言わず、ほんとならもっと長い期間してあげたいが、
10年で堪忍な。
住宅を単なる消耗品と考えるか社会の資産と考えるか
今までは消耗品だったかもしれませんが
これからは違います。
為政者にも、これから家を建てる人にも、
そして何より工務店や設計者、HMにも、
意識の変革が求められてるはずやけど・・・
税制がどうであれ
住宅性能表示がどうであれ
性能を担保した家でなければ
次の世代には遺せません。

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