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社長ブログケヤキの木の下で

2023年2月24日

五十歩百歩


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
美濃地方、昨日は朝から雪。
初めは氷雨が雪に変わった程度。
それが徐々に本格的になって
一時はどうなるかと心配するほどでしたが、
お昼前には何とか収まり
午後にはお日様も見られるほどに
回復しました。
さて、Lineの公開のグループは
色々ありますが、
高気密のグループに偶々入っています。
家づくりを計画している人や
現在進行中の方
あるいは既に建て実際住んでおられる方等
様々な人が参加しています。
私自身が発言することは無いのですが、
それらの人の意見や
考えが設計者としては参考になりますし、
ある意味重宝しています。
いろんな質問や意見が出ますが
昨日の質問は、現在建築中の方で
気密は0.5前後、Ua値は0.41
3階建ての狭小地
そこで使うエアコンの性能を
どの程度にしたらよいか?
エアコンは性能の良いものと
そうでないものでは、
同じ出力のものでも
10万円程度の差が出ます。
どうしたもんかと言うもの。
悩まれるのも当然です。
本来なら設計者と相談
と言うことになりますが、
暖房負荷や冷房負荷の計算が出来なければ
住まい手に納得してもらえるような
説明ができませんし、
家全体の冷暖房負荷が計算できても
各部屋の計算となると、
できる方は更に限られてしまいます。
南側で日当たりのいいリビングと
北側で日当たりは望めない子供室。
あるいは、3階建ての狭小地で
1階の寝室と2階のリビングでは、
冷暖房負荷は大きく異なります。
家全体として計算すれば
納得の冷暖房負荷でも、
各室となると条件が異なりますから
冷暖房負荷も当然違ってきます。
1種の全熱交換機を使っているから
大丈夫と言うわけではありません。
換気装置は冷暖房機器ではありませんから
個室の冷暖房負荷は、
個別で計算する必要があります。
その結果によって
冷気あるいは暖気を
その部屋に1時間当たり、
何m3送る必要があるかがわかります。
残念ながら冷暖房負荷を計算するには、
Ua値や気密だけではできません。
エアコンの必要な能力は
その計算のできる方でなければ、
家電量販店の兄さんや
ハウスメーカの営業マンに
相談するのと50歩百歩でしょう。
電気代やガス代、石油や灯油は、
今後も世界の経済成長連動しながら
上がっていきます。
建てる前に
自分の家の年間のエネルギー代が
どれほどかかる家なのか
必要な冷暖房能力はどれだけなのか
エビデンスのある説明を
聞いておく必要があります。
そうでなければ必要もないのに
高性能なエアコンを何台か、
買わされる羽目になるかもしれません。

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