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社長ブログケヤキの木の下で

2023年5月10日

意識の切替え


2009年、造作キッチンを選択された住まい手さん
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は快晴ですが、11度ちょっとの美濃地方。
水洗いをした手が冷たくて、
パソコンのキーを打ち間違える頻度が高い…
と言うことで、5月の半ばですが
事務所では朝だけエアコン暖房です。
一般の方の購買経験は、
既に形として存在しているものを
購入することが大半です。
例えば
200万円の車
30万円の冷蔵庫
5万円のランドセル
目の前に存在していて
価格だけでなく、仕様や機能、
形や色まで確認して
購入するかしないかを判断する
そんな購買経験を生まれて此の方、
ずっとしているわけです。
しかし家を建てるという
多額のお金が必要な購買行動では、
目の前に何もありません。
今まで経験したことのない
購買行動が必要になると思いませんか?
自動車を購入するとき
いろんなメーカーのショールームへ行き
その車を目の前にして
触れて座って
あるいは試乗することもできます。
その感覚で住宅展示場に行き、
様々な家を見学してみる。
でもあなたの考えている家
建てたい家と
同じものはどこの展示場を
あるいは完成見学会を
回ってもありません。
仕様も、間取りも、大きさも
金額も個々の家々で違います。
色々回ってみると、初めて分かります。
結局いくら探しても
いくら見学会に行っても
自分の土地や
自分の考えている家に
ぴったり合う家なんてない
それをそのまま持ってきて
ポンと置けば済むような家は
存在しないということが。
過去の購買経験
(目の前に存在するものを買う)
を踏襲する
あるいはそうしたい方は
少しでもその経験に近い
HMのシリーズで建てたり、
分譲住宅を検討することになります。
でもそうでない方もいます。
無いなら自分達で作る以外ない
そう覚悟を決めた人達です。
もちろん自分だけではできませんから
工務店や設計事務所と
一緒になって共同作業で作ると決めた人達です。
どれがいいとか
悪いとかの話しではありません。
無いなら自分達でという
ある意味リスクを負う覚悟、
目の前に出てきた解答のない問題を
どうするのか
工務店や設計事務所に来られる方の多くは
覚悟とまでは言わなくても、
潜在意識の中で
解答にない問題に向き合うと決めた人達。
家を建てるということは
設計者や工務店、職人
それに住まい手も一緒になって行う共同作業で
一つのプロジェクトです。
そのプロセスを経て
家と言うものが完成します。
つまり誰もが当事者意識をもって
そのプロジェクトに参加することで、
成果としても家が完成します。
その成果を参加者全員で
分かち合えるのが家づくりです。
もちろん
その過程では問題は次々と出てきます。
皆で知恵を絞って
意見を出し合って
進めていく以外ありません。
中にはそんな覚悟も意識も無く、
あるものを買うという感覚の方もいます。
ちょっとプランを書いてみて
それでいくらになるか教えて
もちろんタダで・・・
いつもの購買行動と同じ感覚なんですね。
そうなると
それはそれで時間がかかります。
購買意識の切り替えは
案外、難しいもんです。

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