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社長ブログケヤキの木の下で

2012年6月13日

もうちょっと優しいQ値の話 2

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
先日の薪集めの疲労
ようやく落ち着いてきたようですが、
体力不足、運動不足を痛感してます。
さて、
先日Q値の話をしましたが
まだ分かりにくい!
・・・・
と言う事で
小学生でも分かるQ値
に挑戦です。
先日の話の続きとして
読んで下さい。
Q値
北海道では1.6
東北3県(秋田、岩手、青森)では1.9
その他の東北、新潟などは2.4
関東以西は2.7
となってます。
これは
家から逃げていってもいい熱の量を表しています。
逃げて行ってもいいと言う事は
本当は逃げて行っては困るんだということです。
逃げていく熱の量が多ければ多いほど
いくら暖房しても寒いのですから。
だから
北海道のような寒い地方では
1.6しか逃げてはダメ
暖かい関東以西では
2.7でもいいよ
でもそれ以上逃げてはダメということです。
では、
家から熱が逃げないようにするには
どうするかと言うと、
1、床、壁、天井から逃げないようにする
 これには断熱材の厚さを厚くする
 (断熱材の性能を上げる)
2、窓から逃げないようにする
 これにはガラスを2重、3重にする
 アルミの枠を木や樹脂にする(熱伝導率を小さい物にする)
 窓を小さくするetc
3、隙間から熱が逃げないようにする
 隙間を塞ぐ
(普通の家は家中の隙間を集めるとB4ぐらいの穴になる)  
4、換気で失う熱の量を減らす
 換気する時に暖かい熱を冷たいけど新鮮な空気と交換する
人と家は違いますが
分かり易く言うと
マイナス10度の北海道で
冬にシャツ一枚では寒いが
18度の沖縄では
シャツ一枚でもなんとかOK
寒さをしのぐコートは
北海道のような寒いところでは厚く
沖縄では薄くてもいい
つまり
北海道では毛皮のコート
東北3県では厚手のコートの重ね着
新潟、その他の東北は厚手のコート
関東以西は普通のコート
沖縄は普段着
こういう服を着てれば体から逃げて行く熱の量は
寒い北海道でも少なくて済む
外が寒ければ寒いほど
熱が逃げていかないような服を着なければならない。
それを数値で表したのがQ値
だったら
このQ値2.7の岐阜県の美濃地方で
北海道、東北基準のQ値で家を作れば暖かい!
さて、
このお話をすると家づくり中級者の方は
(初心者の方はあまりいません、むしろいろんな建築会社を回って雑学を仕入れた方に多い)
冬はいいけど
夏にコートなんて着てられない
コートなら脱げばいいけど
家はそんなわけにはいかないから
夏は暑い家になるんじゃない?
だから
ほどほどの家でいいのでは?
日本の夏
ヨーロッパとは違います。(あちらは湿度が低い)
35度を越える日も多く
何より大敵なのは湿度
湿度が10%違うと体感気温も1度違います。
ガラスの日射取得率、
(日射取得率が高いと温室効果で家の中が暑くなる)
通風
(家の向き、卓越風の方向の検討)
日差し
(最近流行の朝顔、ゴーヤ) 
などは普通に考えるところ
プラスアルファー
どんな提案が出来るかが
その家の暮らしやすさを左右します。
熱帯夜や暑い夏を
どうやって暮らしやすくするか
間違っても
太陽光パネルや蓄電池なんぞではありません。
来月から
ものさし塾第6タームが始まります。
Q値のことや
夏の湿度対策についても
目からウロコが何枚も落ちる内容
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(申込ファームからのお申込みは来週になります)
それでは
皆さん、次回をお楽しみに。

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