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社長ブログケヤキの木の下で

2012年9月12日

水屋箪笥は長生き

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝からのラテンジャズ、
ちょっとリズムが違うと感じる年になりました。
さて、こちらの家具
9.3.2012 003.jpg
昔ながらの水屋箪笥です。
茶箪笥よりがっちりしていて
主に台所や食堂で使われてきました。
アンティークに感じる方もいると思いますが
まだまだ現役で使われている家庭も多くあります。
一般的に新築やリフォームをすると
システムキッチンの後、
キッチンに立った時の背中側に置くのが
カップボードやバックカウンターと呼ばれるもの。
食器類を仕舞ったり
レンジや炊飯器を置いたりします。
古い水屋箪笥の場合
そのまま使用される方が多くいます。
今回のFS-Houseの場合もそうなんですが
逆にもう少し新しい水屋箪笥の場合は
(ウレタン塗装がしてあり、ガラスの開き戸が付いてるようなもの)
これを気にキッチンに合わせたカップボードに入替える場合が多い
(つまりもったいないけれど廃棄されます)
思うに、ウレタン塗装の水屋箪笥の場合
濃い色合いがキッチンのイメージと合わなかったり
全体のデザインが古いと感じたりすることと同時に
工業製品的なもの、大量生産的なものは
クレームの出ないような作り方や、
流行を追うことになりますから
どうしても陳腐に感じたり
飽きを感じさせたりすることになります。
その結果、廃棄されたり交換されたりするわけで
その寿命は製品自体が壊れる訳ではないのに
20年から30年といったものになってしまいます。
そう見ると、
人は手間がかかるもの
気に掛けなければならないものには愛着が湧くが
手間をかけても,気に掛けてもそれに応えてくれないものには
興味や愛着を失っていくのではないだろうか。
合板と無垢の材料を比較してみると当てはまりますが、
これはもう少し考えてみる必要がありそうなテーマ。
手間がかからないほうが
(忙しいから無垢のフロアや木枠の荏油塗りなんて無理、ワックス不用のフロアがいい)
楽チンと考える方も多くいますが
自分の家に愛着を持つ一番の方法は
手間をかけること、
つまり時間と労力を使うことです。
そうでなければ
20年後にフロアを張り替えることになるだろうなぁ。
それでは
皆さん、次回をお楽しみに。

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