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社長ブログケヤキの木の下で

2012年12月1日

結露の対処療法の2

こんばんは
紙太材木店の田原です。
あっという間の12月
消費税が関係しているのかどうだか分かりませんが
お盆休み明けからなぜだか忙しい日々が続いています。
この消費税、選挙次第でどうにかなるのか?
気になるところです。
さて、
前回結露の対処療法のことを書きましたが
もう少し詳しく書いてみます。
皆さんは経験上、冷たいコップの表面や
冬の窓ガラスの室内側に結露が出来るのを見ていますから、
冷たいものの表面に暖かい空気が触れると結露すると思い込んでいます。
確かにそうですが
結露するには温度と湿度が関係してきますから
そうでない場合もあります。
例えば
実は皆さんも経験してるはずで、
冬の車のフロントガラスは
暖房してても結露してません。
おかしいですね、
外は寒いし、ガラスも冷たい
車内は暖房して暖かい空気なのに
ガラスの表面は結露してません。
なぜでしょう?
室内と同じような条件なのに
車内は結露せず、室内は結露します。
答えは簡単で
車内の相対湿度が低いから。
車のエアコンは外気を暖めて車内に入れます。
4度で湿度60%の空気は
23度に暖められると17%の湿度になります。
この23度、17%の空気はマイナス3度にならないと結露しません。
つまりフロントガラスがマイナス3度でないと結露しない
ということです。
でも室内は23度、湿度40%
この空気は9度程度で結露します。
サッシのガラスの表面が9度以下なら結露というわけです。
ではガラスの表面が9度以下にならないようにするには
1 ガラスの性能の良いものを使う
  (U値、熱貫流率で表されます)
 日本で市販されてるサッシの最高レベルでU値は2.33程度
 でも、これは世界基準でみると最低以下、 トホホ・・
2 雨戸を閉める
 (雨戸一枚で随分違います、お試し下さい。)
3 カーテンを閉めない
 (閉めるとガラスとカーテンの間の空気が冷える、同時にガラス表面も冷えて更に結露)
4 部屋を暖めその熱でガラス表面の温度も上げる
  (エアコンをお使い下さい) 
5 窓を2重にする
6 ウインドラジエーターを使う
などなどありますが
性能の良いサッシを使うことを
先ず最初に検討されることをお勧めします。
家の断熱性の向上と言う面から見ても
費用対効果は抜群、
壁を厚くするとか
付加断熱をする、などという手法より
費用も少なくてすみますし
効果もはるかに高い。
新築をご検討されてる方は
窓のU値がどれだけか気にする必要があります。
暖かい家は数字で説明できるものなのですから。
それでは
皆さん、次回をお楽しみに。

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