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社長ブログケヤキの木の下で

2013年5月24日

自然のパティナ

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
門倉 多仁亜さん
料理研究家だそうですが
その方面では全く知りませんでした。
なにか記事で彼女の書いた住まいについての本が紹介されてたので
購入してみました。
「ドイツ式心地よい住まいのつくり方」
ご自分が鹿児島に家を建てらた時のことを本にしたものです。
レビューを見ると
普通じゃこうは行かない、などというのもあります。
建てた家はかなりこだわった家で
普通の人が普通の予算で建てられるものではありませんから
全てそのままというには無理がありますが
一般の方だけでなく建築関係者が読んでも
参考になるところは多々あります。
例えば
90歳のドイツ人のお祖父さんは
毎年家の修繕に使う予算を決めてそれを実行しているとか
傷んだら治すというのではなく
痛む前に治すという発想ですね。
家は何も手を加えなければ
順次傷んでいくものです。
中には一度建てれば自分が生きている間は
何もしなくてもいいと考える人もいますが、
外壁やサイディングの色落ちやつなぎ目の修繕
樋の交換
設備機器の修繕
最近の住宅には多くの設備機器があります
エアコン4台、エコキュート、IH、食洗機、洗浄便座
太陽光パネルのパワコンの修理代
どれも、耐用年数がありますから
いつかは交換しなければなりません。
家の中ではクロスのめくれやつなぎ目の剥がれ
天井の廻縁がなく天井と壁のクロスが突きつけてある家ではより早い
合板のフローリングの表面の剥がれetc
日々のメンテナンスの重要性もわかります。
予算組をしておけば
家を大事に扱う習慣もできそうです。
もう一つ
面白い言葉も知りました。
自然のパティナ
ラテン語で「時を経た風合い」という意味で
無垢のフローリングの傷や汚れのことを言うそうです。
専門の私からすると
ちょっと首を傾げたくなるところもあります。
それは断熱材が入っていない・・
いろいろ考えがあってそうされたようですが
訪ねてきた知人にスイスの兵舎より寒いと言われたとか
翌年にはドイツ製の蓄熱暖房機を設置したようですが
ドイツ国内では蓄熱暖房機は販売禁止のはず
(輸出向けのみ製造)
日本でも東北、北海道電力管内では
すでに極端に売上が減ってます
(省エネではないため、国から売るなという禁止令がでているという話もあります)
でも総じて読んで参考になる本でした
「ドイツ式部屋づくり」という本も出されているようなので
こちらも読んで見ようと思います。

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