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社長ブログケヤキの木の下で

2013年10月14日

伝統構法から学ぶ現代の家づくり 松井郁夫さん

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
先週はぎふ木造塾
今回の講師は松井郁夫さん
前回の中村好文さんに続いて
楽しみな講義です。
松井さんと言えば
金物嫌いで名を馳せてますが
古い民家の再生も数多く手がけてみえます。
今回の講義の内容も
「日本の伝統構法から学ぶ現代の家づくり」
建築基準法では
土台又は柱は基礎に緊結しなければなりません。
*緊結というのはボルトで固定することです。
それに対して伝統構法では
石の上に乗っているだけ
つまり、押されたとき(揺れた時)に
足元が縛られて(固定されて)いてはすぐに倒れてしまう
だから石の上に乗せておくだけなら
四股を踏んでる状態になって倒れにくい
それを可能にするのは
筋交いではなく力貫(靭性がある)
土台に加えて足固め
大雑把に説明するとこんなところですが
ご興味のある方は松井先生のHPをご覧下さい。
お話しすると
非常に気さくな方で
住宅医スクールの三澤先生には
25年も前から頭が上がらないとか
古民家の現地調査時のポイントはこれなんですよ
などと詳しく教えて頂きました。
実際、古民家の調査をしていると
柱の太さはばらばら
柱の芯と芯の間隔も違うこともしばしば
正確な現況図面を書くのは一苦労
同時に建築基準法との絡みもありますから
デリケートな工夫が求められる場合もあります。
12月の初めに住宅医スクールで再度お会いしますが
それまでに質問事項をまとめておかねばなりません。
工務店や大工さんで
松井先生の仕事をご覧になりたい方は
私家版の本をご覧下さい、
技術的なことを全てオープンにして本にされています。
「木造住宅私家版仕様書 コンプリート版 完全版 架構編+仕上げ編 究極の木組の家づく り図鑑」

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