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社長ブログケヤキの木の下で

2014年3月24日

手の届かない吹抜け窓の 百年式日射遮蔽&日射利用

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
寒かったり暖かかったり
先日は強風が吹いて
随分寒い思いをしましたが
日差しのあるところに置いておいた自動車はの車内は
随分暖かくなってました。
今朝は気温1度ですが
日中は20度近くになるとか
いい汗をかけそうです(^_^;)
さて
南に面した家の窓
真冬の日射の有効利用と
真夏の日射の遮蔽という
相反する役割が求められます。
特に太平洋側で冬に晴天が続くエリアでは
日射の有効利用と真夏の日射の遮蔽は
設計者にとって重要な検討課題
吹抜けを作ってリビング階段を設置しようとすると
吹抜けの2階部分に窓を設置します。
日射とは関係がありませんが、
吹抜けを作ってもいい条件があって
C値で0.5以下という数値を求められます。
つまりC値0.5以下でないと冷たいコールドドラフトが
階段や窓を伝って降りてくるわけで
階下のリビングでは冷風が足元を吹いていくことになります。
2.5 kengakukai 151.jpg
Q値で1.7以下
C値で0.5以下
これがリビング階段を作ってもいい目安になります。
この数値をクリアできないようであれば
リビング階段は作るべきではありません。
理想を言えば
Q値は1.3
C値は0.4以下といったところでしょうか
でも、これをクリア出来る会社はごくわずかです。
話が逸れました、本日の話のメインは
この吹抜けに設置された窓です。
吹抜けですから当然窓は床面から高いところにあるわけです。
この窓の日射の遮蔽をしようとすると
窓の内側にブラインドやロールスクリーンを取り付ける
あるいは遮熱タイプのガラスを使うなどとなります。
ただ、遮熱タイプのガラスを使うと
美濃地方などでは冬の日射からの熱量を取り込めなくなりますから
使うべきではありません。
となると
サッシの室内側ではブラインド、カーテン、ロールスクリーン、
外部ではヘチマ、外付けブラインドや外付けロールスウリーン
ということになります。
どの対策にしても
高所にある窓で夏は日差しを遮り、
冬は日差しを取り込むわけですから
ひと工夫する必要が出てきます。
外付けブラインドが最も効果がありますが
電動タイプは最も高価でもあります。
手動では1階の下屋や庇が邪魔して取付られないケースも多々あります。
ヴァレーマの外付けブラインド、
とっても惹かれます。
西方設計の事務所にも使ってありますが
1ヶ所20万近くでは手が出ません・・
キャットウオークを作って室内ブラインドという手もありますが
その設置費は計算すれば電動ブラインドより少し安い程度でどっこいどっこい
尚且つ、サッシの室内側に設置しても
遮蔽効果は外付けに比べて3分の1しかありませんから
日射熱は大量に入ってきます。
高い断熱性を持った家であればあるほど
室内に取り込んだ熱を逃しませんから暑くなるわけで
性能の良い住宅ほど
夏の日射対策が求められます。
ということで
安全で、効果があって、お手頃
つまりCPの良い手法が設計者には求められます。
実は先日の百年プロジェクトの定例会で
この吹抜け窓の日射遮蔽と日射の取り込みという
相反する機能を求める時の設計に付いて話していて
とても効果のある方法があることが分かりました。
まさに素晴らしいアイデアと
自画自賛したくなるような考えで
誰でも利用できてしかも効果はてきめん。
一石三鳥と言ってもいいくらいです。
10.25.2012 265.jpg
手の届かない吹抜け窓の
百年式日射遮蔽&日射利用
長ったらしい名前ですが
誰もが納得できる手法です。
早速、今打合せ中の吹き抜けで採用することになりましたから
完成したらお見せしますね。
どんな手法かは今の段階では内緒です・・
百年メンバーは岡田先生にお聞きください。

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