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社長ブログケヤキの木の下で

2014年10月10日

Windeye  断熱材より先ずサッシ

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今週も週末の連休は台風養生
父の法事も連休中にありますから
早めの準備が無難ですが
その時間が取れるか疑問であります。
(要領が悪いだけかも・・)
さて、APWから逃げていく暖かさ
熱貫流率とも言いますが
カタログ値では0.91(遮蔽型)
これは相当いい数字なんですが
本当か?
と眉に唾を付ける悪い癖があります。
プリウスも公称30km/Lですが
実際に乗ってみるとどうやったらそんな数字が出るんだ?
(中には超えてる人もいますけど)
プリウスのように給油の度に確認できればいいのですが
サッシから逃げていく暖かさは確認のしようがありません。
ということで計算となります。
一口に「サッシ」から逃げていく暖かさと言ってしまってますが
サッシはあたりまえですが、ガラスとフレームからできています。
フレームはガラスの周りの枠と建物本体に取り付けてある枠があります。
ガラスとフレームは材質が異なるわけで
当然フレームから逃げていく暖かさと
ガラスから逃げていく温かさは同じ材質ではありませんから異なります。
でもちょっと待ってください。
ガラスの面積とフレームの面積って
当然ガラスの面積の方が広いけど・・
実は面積あたりになおすと
ガラスよりフレームから逃げていく熱の方がとっても多い
両者の材質にもよりますから一概に言えませんが
ほぼ同じくらいと思っていただいていいでしょう。
そう、同じくらいなんです。
ということは
小さいサッシ(幅40cm、高さ1m)のガラスとフレームの割合と
大きなサッシ(幅1.6m、高さ2m)のそれとは全くことなることになります。
そうなるとカタログに出ている数値はどれなんだ?
実は、サッシ毎の熱貫流率を調べてくれる
便利なサイトがこちらにあります。
リビングアメニティ協会のサイトで
これを使うと家の窓ごとの熱貫流率が出てきます。
ほとんどのメーカーのサッシに対応してますから
ご自分の家のすべてのサッシの個々の数値がわかります
お時間のある方はトライしてみてください。
さて
APWの熱貫流率のカタログ値(遮熱型)は0.9
このサイトで計算してみると
小さなサッシでは
ガラスとフレームの割合ではフレームの割合の方が大きくなりますから
W405 H970の片開きサッシでは熱貫流率は1.31
う~ん
0.91よりかなり悪いですね。
W1690 H2230の掃出しサッシではどうでしょう
1.05
小さなサッシよりグンと数字が良くなっていますが
0.91よりは悪い
いろんな種類のサッシがとガラスがありますから
なかなかカタログ通りとはいきません。
しかし少なくとも今日本で市販されてるサッシの中では
最高峰の性能のサッシのひとつであることに変わりはありません。
美濃地方で一番売れてる
アルミに樹脂が貼ってあるようなデュオPGのペアガラスサッシなど
足元にも及ばない性能であることは確かです。
本日はかなりオタクっぽい話でしたが(^_^;)
家から逃げていく熱の50%はサッシからですから
暖かい家に住もうと思えばサッシの性能が大きく左右します。
断熱材より先ずサッシを考えるのが暖かい家への第一歩です。

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