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社長ブログケヤキの木の下で

2014年11月7日

目先のパネルより家の性能が大事

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
先日、住宅省エネルギー技術の設計者講習に行ってきました。
家庭におけるエネルギー消費は
年々増え続けていますが
資源エネルギー庁の資料によれば
その中でも個人消費は
1973を100とすると2011年は237.7と約2.4倍になっています。
73年といえば今から40年ほど前
美濃の田舎で家庭にエアコンのある家など
聞いたことがなかった時代
炬燵も堀炬燵や
電気式の炬燵が居間に1台
灯油のストーブが勉強部屋にあるのが普通でした。
それが今では
エアコン、ファンヒーター、炬燵、電気マット、床暖房etc
冬の暖を取るための製品が各個人の部屋のある時代
エネルギー消費が倍以上になるのも頷けます。
じゃあ、どんな省エネな家に住んでいるのかというと
今の日本にある住宅
次世代省エネ基準の家が5%
H4年基準が19%
S55基準が37%
その他は無断熱の家もまだこんなに・・・39%
実はH25年省エネ基準というのが昨年出されてますが
断熱水準は次世代省エネ基準と同じ
ウイキの次世代省エネ基準を紹介すると
こんな説明になります
が笑ってはいけません。
お上は家庭部門のエネルギー消費を削減するために
パネルだパネルだと言ってきた訳ですが
先日来の報道のように
儲けているのは投機筋のようで
仕組み自体が曇模様となっています。
家庭では補助の切れる10年後には
光熱費が上がるわけで
パネルに投資するよりも
家そのものの性能を上げておくことが先決
ということで
いま、国は全国の実務者(設計者、工務店、HM、現場監督etc)を対象に
住宅省エネルギー技術の講習(設計、施工)を全国で開催しているわけです。
自動車をはじめとする産業部門では
如何に省エネなものを作るかがこの40年の流れですが
住宅ではこの40年そんなことは
これっぽっちも考えてこなかったというのが実態
他の業界の人たちからすればそれは信じられないことでしょう
家の作り方はかなり変わってきましたが、
そこに住む人の省エネ性なんて考えていなかったわけです。
ということで
ようやく時代が動き始めたわけで
サッシ業界が真っ先に手を上げて動き始めました。
やれば出来るんですけど、やってこなかっただけなんですけど。
お上の基準なんてのも
ウイキの説明を読むまでもなく
最低の基準ですから
あとはどこまでそれを上げるか
ご自分や家族の住む家で
老後もそこに住むわけですから
15年や20年先をみた基準にしても損はありません。
どのレベルにするかは
ご相談ということになります。
日本の省エネ基準の変遷
25年基準も次世代基準と同じです
2014-11-07.jpg
出典:住宅省エネルギー技術者講習テキスト
美濃の辺りは4地域ですから
55年基準の北海道の基準と同じですね
時代の変遷を感じます。

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