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社長ブログケヤキの木の下で

2015年1月9日

断熱性が低いとエアコンだけでは暖房できない 2

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
最近はマイナス3度が標準な川辺町の朝です。
2015-01-08.JPG
美濃地方でも、中濃地域はほぼこの気温と思われますが
山間部に近いともう少し気温が下がっているはずです。
この気温で室内温度を20度にしておこうとすると
どれくらいの暖房能力が必要か?
24畳のLDKでは(1軒の家として計算)
次世代基準のQ値2.7で計算すると
2.7×39.6m2(24畳)x23(温度差)で2459.1w
おおよそ、2.4kwのエネルギーが必要
ということは
2.5kwのエアコン1台でそのエアコンがフル稼働すれば達成できる数値です。
でも実際はこれでは不十分に感じる方が多く
その他の補助暖房が必要な家が大半です。
Q値計算では
換気回数は0.5回で計算すると定められていますが
実際は気密性能が低いため
(きちんと気密シートをしなければC値は3~4程度)
ほぼこの倍、0.5回ではなく1回程度換気されます。
家の性能とは関係ありませんが
外気がマイナス3度ぐらいだと
かなり性能の良いエアコンでなければ
霜取りでの停止時間がそこそこ発生します。
また室内気温の温度分布は
前回述べたサッシの冷気は膝から下の部分に滞留しますから
ひざ下は常に寒い状態が維持されます。
これらのことは断熱性と気密性の不足が原因ですから
壁の断熱材をセルロースにしたり、
羊毛にしたとしても解決しません。
確かに次世代基準では
計算上は2.5kwのエアコン1台でLDKを温めてくれますが
計算値でしかありません。
住宅に性能なりの暖かさを求めようとしたとき
使用する材料だけでなく
施工技術も考慮しなけれればならない重要な要素の一つになります。
殊に気密性のに関しては
ドイツでは専門職があるほど高度化されてますから
隙間というものに対する認識を
一般の方ももう一度考えて見る必要があります。
窒息住宅と揶揄する言葉も日本にはありますが
ためにする議論にほかなりません。

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