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社長ブログケヤキの木の下で

2015年2月4日

30年前のハムサンド 日本の断熱材

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
相変わらず毎朝氷点下3度の美濃地方です。
前回のお話
後半部分はちょっと端折った(はしょったと読みます、割愛したというような意味です)
感じなので少し詳しく
つまり、美濃地方の平均的な暖房度日(2000度日前後ですが)と同じ
暖房度日が2000前後のEUや北米地域では
それに対応するQ値(家から逃げていく熱、断熱材が厚ければ少ないし薄ければ多い)が
日本では2.7w/m2Kなのに対し
他の国では1.5w/m2K
簡単に言えば断熱材の厚さが日本の2倍必要ということです。
日本の外壁の厚さが10cmであれば
国際的な基準では20cm必要ということです。
私が子供の頃
ハムサンドには薄いハムが一枚パンとパンの間に挟んでありました。
ハムサンドという言葉に脳が反応してハムサンドを食べているのですが
ハムの味がほとんどしない・・・
でもハムサンドを食べているという充実感というか満足感がありました。
今はどのコンビニでもハムサンドと言えば
ハムが3枚も4枚も挟んであります。
これが本当のハムサンドだったんですね、
ハムサンドを食べているという実感があります。
残念ながら今の日本の断熱材の厚さは
30年前のハムサンド
当時は皆、この薄いハム1枚のハムサンドを
美味しい、美味しいと食べておりました。
その頃の一般的な日本人には
ハムサンドにハムを3枚も4枚も挟んだらそれは 国賊者、
と言ったら言い過ぎでしょうか。
でもそれに近いものを感じていた方が多くいるはずです。
日本のハムサンドは
30年かけてようやく普通のハムサンドになりました。
厚さ10cmの充填断熱材
あるいは厚さ5cmの外断熱材
これは今の日本の標準的な断熱材の厚さで、
暖房度日2000前後の地域で使用されているものです。
でも、諸外国の暖房度日2000の地域では
この倍が普通ということをこの表は示しています。
JPEG次世代省エネ比較img_popup01_01.jpg
出典 南雄三氏
30代半ばで家を建てて
60代になって自分の家を見たとき
自分の家が薄いハム一枚のハムサンドだとしたら
この家を売ろうとしても
誰かに継いでくれと言っても
それはなかなか難しいんじゃないでしょうか。

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