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社長ブログケヤキの木の下で

2015年4月15日

ダークホースか本命か サーモスX

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
花冷えを感じますが
実はそれほど冷えているわけではありません。
真冬にはエアコンやファンヒーターをつけても
室温はせいぜい18度から20度
それで充分暖かいと感じていたのに
今は朝18度でも寒いと感じて
ついストーブやエアコンをつけてしまいます(^_^)
さて
住宅の暖かさを確保するための
最もコストパフォーマンスのいいのは
サッシを高性能にすること。
このブログで何度も皆さんにお伝えしてきました。
壁の中の断熱材を何にするかなんてことを考えるよりも
サッシをいかに高性能にするかの方が
安くて効果があります。
そう、安くて効果があります。
市場に出ている高性能サッシ
YKKはAPW430
Lixilはエルスター
三協はスマージュ
シャノンはシャノンウインドウ
どのメーカーも力が入ったサッシで、
熱貫流率は1前後
一般の消費者の方は各メーカーのカタログに出ている数値しかわかりません。
もちろん、これらのサッシを選択する実務者(設計士、工務店監督、HM営業、監督)も
実はどれがどうなのか(甲乙)は誰もわかっていません(^_^;)
当然、各メーカーは自社の製品の良さをアピールしますが
それを判断する物差しが実務者には無いんです・・・・
え~!
なんて言ってもわからないものはわかりません、
どの商品も今まで誰も使ったことがないんですから。
というわけで
過去2現場はYKKのAPW430をを使いましたが
今回の断熱改修の工事ではLiXILのエルスターを使います。
価格、断熱性、施工性、気密性など様々な分野で
その製品のCPをYKKのAPW430と比較します。
同時に次期物件では
LixilのエルスターとサーモスXの比較も検討します。
さて、
今回初めてサーモスXという言葉が出てきました。
後出しのLixilは
APW430、スマージュと言った製品に対抗するため
1年遅れで、(しかもプレス発表は3ヶ月も前)エルスターを出しましたが
同時に、エルスターよりワンランク劣るサーモスXを同時発売しています。
このサーモスX
性能的にはエルスターXより低いものですが
マーケティング的にはドンピシャの製品
恐らく、Lixilのエルスターの位置づけは2番手
価格も高額
本命はこのサーモスXじゃないんでしょうか。
つまり
LIXILはこう考えていると思われます。
エルスターXはYKKや三協の対抗商品
でも、日本の消費者はまだそこまで成熟していないから
なかなか踏ん切りがつかないはず
価格を押さえてその一歩手前の性能的には劣るが従来品に比べれば高性能な商品を出せば
先ず、そこに飛びつく可能性がある
というよりも
日本の消費者は住宅の性能に関してまだそこまでスマートじゃない
(論理的思考が苦手)
から戦略的商品はサーモスXでいこう。
さて
問題はサーモスXとエルスターの価格
熱貫流率
サーモスX  1.13(トリプルアルゴン)
エルスター 0.91(トリプルアルゴン)
実は次回検討している物件で両者の見積を取得しています。
出てきた金額
定価はサーモスXが438万、
エルスターが293万
はっきり言えば
このレベルの性能のサッシ、松尾さんのブログを拝借すると
ドイツのホームセンターで溢れるように売られてるレベルのもの(T_T)
Lixil、
ネットの時代ですから多くの日本の消費者も勉強してることを忘れてはいけません。
定価の半額としても150万
ドイツならサッシが30ヶ所にあったとしても50万ほど
なぜこんなに高いのかわかりません、
LIXILだけでなくYKKや三協にも言えることです。
資本主義の世の中では
消費者に賢くなっていただかなければなりません。
個人で直接輸入して
サッシは施主支給なんてのも
数年後には起こる可能性がありますし、
代行輸入の業者が現れるかもしれませんから
極東の島国であぐらをかけるのもあと数年かもしれません。
これから住宅を建てようとする世代の
住宅性能に関する意識は
向上することはあっても、停滞することはありえません。
消費者の皆さんの意識が日本の住宅の性能を上げますし、
同時に価格も下がっていくことになります。
初期投資はかかっても
全館冷暖房して
冷暖房費が従来の半分になり
医療費も削減できれば
投資回収の年数は思ったより短いもの
同時に毎月のローン返済もそれほど上がらなければ
性能向上意識を止めることはできません。

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