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社長ブログケヤキの木の下で

2015年12月9日

改訂された Heat20 推奨される断熱性は現行の北海道基準以上

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は1度を切った美濃地方
2015-12-09 002.JPG
初氷まであと一歩のところです(^_^)
さて、このブログでも何度か触れてるHeat20
2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会
委員長をはじめ構成委員は住宅の温熱環境の研究者と
ハウスメーカーも加えた住宅業界全体
昨日、新たな断熱性能推奨水準を発表しました。
HEAT20_G1G2_GRADE_20151204-001 - コピー.jpg
今年の5月にグレード1とグレード2が発表され
その断熱性能基準の高さから
住宅の温熱を重視する工務店からは大いに歓迎されましたが
なんと半年後には更にその上をいく水準の発表です。
以前のブログでご紹介した表を再度書き直すとこのようになります。
Baidu IME_2015-12-9_8-30-25.jpg
簡単に言うと
南北に長い日本列島では
北から南まで寒さに合わせて地域が区分けしてあり、
寒い地域ほど表の数字が小さくなります。
この数字は小さいほど断熱性が高いことを表します。
表は大きく三つに分けてあって
一番上の段が現行の平成25年基準です。
二段目がHeat20が今年の5月に発表した推奨基準
3段目が昨日発表された改訂水準
上段はUa値、下段はQ値
グレード2では美濃地方(中濃)は0.34(Ua値)と1.3(Q値)が出てますが
Ua値やQ値なんていう数字は横に置いておいて
それが現行の北海道基準よりも小さい!
ことに着目してください。
これが意味するところは
美濃地方の断熱の最低基準は今の北海道基準で
推奨する基準は更にその上ですよ
ということです。
この委員会は温熱の学者だけでなく
大手HMの団体であるプレハブ協会も入っています。
この基準で行くと現行の大手のゼロエネハウスは軒並み落第
住宅の温熱環境に強い工務店には追い風ですが
大手のHMも委員会に入ってますから
当然準備はしてるはずですが、
上層部は既にこちらを向いて検討してるけど
担当営業マンはそんな性能必要ありませんなんてケースも出てるでしょう。
2020年まであと5年ですが
いま住宅を検討されてる方は
断熱性能についてよくよく慎重に考えないと
耐震性能と同じように
既存不適格の烙印が押されてしまいます。
この表にあるUa値
住宅の断熱性という基本性能を表していますから
太陽光パネルを設置したからとか
蓄電池があるからどうにかなるものではありません。
そういう設備とは全く関係ありません。
ガチンコで断熱性を上げるしか数値はよくなりません。

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