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社長ブログケヤキの木の下で

2015年12月28日

大手HMのゼロエネ住宅のCMに思うこと

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝はマイナス1.5度の美濃地方
岐阜県の北半分ぐらいは雪の予報も出てましたから
少しずれるとこちらの方でも雪になりそうな年末です。
さて、最近の大手のHMのTVコマーシャル
ゼロエネルギーで蓄電池も完備して
災害時でも安心などと宣伝してます。
その家の断熱性
調べてみるとHeat20のG1をギリギリクリア
そこにPV(太陽光パネル)と蓄電池のようです。
このレベル、
大手のHMですから
最小の投資で、最大の収益を狙っているわけで
まさに企業論理を地で行ってることになります。
もともと貯蓄は美徳の国民性ですから
なにやら電気も蓄えるのは美徳のような錯覚に・・・?
一般家庭で一日に使う電気は8KW~10KW程度
しかも昼間はあまり使わない。
それを蓄電池でということになると
蓄電池の価格が1kwh当たり15万ほど
単純計算で120万~150万ということになる。
パネルの投資額も10Kwというと最低は200万ほどかかるわけで
合計すればかなりの額になる。
これから新築をお考えの方が
限られた予算をどこに使うか
(予算に余裕のある方は別)
建築屋の考えからすれば
先ず、建物の基本性能である
断熱、気密、換気、冷暖房システム
二番目に効率のよい設備
ここまでで多くの方の予算はリミットとなる傾向にあります。
さて、ここから先は考えどころ
三番目にPV(太陽光パネル)となるわけですが
いま設置するかもう少し先に設置するかという問題
PVも7~8年前なら1kwが40万ほどとかなり高め
それが今では半値近くになってます。
欧米ではもっと安い価格ですから日本はまだ高いわけで
その分安くなり可能性があります。
つまり、いま慌てて設置しなくても
10年先でもよいわけです、
もっと安く、効率も良くなってから。、
買取の期間も多くは10年ですから
その先は性能の劣る家ではまた電気代が発生すること必至です。
性能の劣る家ではと言いましたが
ほとんでの家のことです。
買取金額が高いから、今はプラスになってるだけですから
錯覚しないでくださいね。
ということで
限られた予算、
断熱や気密といった基本性能をできるだけ高め
PVや蓄電池は様子を見て設置でも、いいんじゃないでしょうか。
子供の教育資金、老後の生活資金、親の介護資金、旅行などのレジャー資金
考えることはいろいろあります。
性能の良い家にしておけば
暖房費や冷房費、給湯費といった
生活する上でのランニングコストも一般家庭に比べれば相当程度安く済みます。
エネルギーのダダ漏れの家に
PVや蓄電池の設置と言うのは
穴のあいた桶にお湯をじゃぶじゃぶをいれているのと変わりありません、
そのお湯も電力会社が多めに入れてくれているわけで
10年経てば入れるお湯も細くなります。
穴はそのままですから
桶のお湯はどんどん減っていくわけで
GNPには貢献できてもあなたの資産は減っていきます。
PV(太陽光パネル)を3~4kw載せればゼロエネ住宅になる程度まで
家の基本性能を挙げておく(これはこれでハードルは高いですよ)
PVは今後の家計や国の政策、PVの性能や価格を見て
設置する時期を決める
蓄電池も同じこと。
PS
災害対応は通常の発電機と灯油のストーブ
暖を取るだけならロケットストーブという簡易的なものもあります。

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