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社長ブログケヤキの木の下で

2016年3月18日

気密と花粉症と換気システム

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
日中はかなり暖かくなって
昨日の現場ではそこそこ汗をかきました。
一日一日暖かくなってるのが実感できます。
ということで
花粉症(^_^;)
出物腫れ物所嫌わず、
くしゃみも鼻水もいつでも、どこでも・・・
厚手のハンカチやティッシュが手放せません。
30年ほど前、志賀にスキーに行って
帰ってきたら花粉症になっていました。
当初は鼻水の多さに風邪かなどと考えてましたが
全くの誤解、以来30年程のお付き合いになります。
巷間、高い気密の住宅では花粉症の症状が改善されると言われてますが
岩前先生の調査でもそれが示されています。
2016-03-18.jpg
さて、ここで疑問
高い気密の住宅なので換気システムがあるはずで
一般的には壁付けの通常トイレや脱衣室についているのと同じ
第三種の換気扇
それが24時間回っているということは
給気口やそれ以外の隙間から
花粉を含んだ外気が入ってきているわけで
花粉がシャットアウトされてるわけではなさそう
それなのに症状が改善されている割合が
図のG5では30%ほどあります。
そうなると
G5と言うのは温暖地で北海道並みの断熱グレードの家のグループなので
換気システムも単なる壁付けのものではなく
換気システムになっていて
給気口には花粉フィルターが着いていると思われます。
となると
さらなる疑問
どの程度の気密がとってあるのか?
一般にはC値で表される気密
高気密と言われても
はっきり言ってどこかの機関や国が
高気密とはC値が○○以下と定義しているわけではありませんから
C値が1でも高気密と言えますし
いやいやC値が0.5ではじめて高気密だ、とも言えます。
高気密は言った者勝ちの世界?
消費者の方が参考になるのは
以前も載せたこのグラフ
C値と給気量の関係 Panasonic img_top02.jpg
社団法人 北海道住宅リフォームセンター資料
これらを参考にご自分で判断するしかありませんが
ちなみに
ドイツ人はそんな定義のいい加減さを許しません。
パッシブハウスでは
50㎩の加圧時の漏気回数0.6回以下とされています。
これはC値で言うと0.2
彼らがなぜそんなに高い気密を求めるのか
考える必要があります。
寒い国だからなんていうのは
短絡的な答えにしかなりません。
これから日本でもZEH(ゼロエネルギーハウス)が意識された時代なります。
日本の気候に合わせた高性能な住宅が求められますが
それがパッシブハウスなのかZEHなのか
はたまた第三のものになるか
今のところ誰にもわかりません。
いずれにしても住宅建築に性能という検討項目が入る時代になったことは
誰にも否定できません。
ps
ということで
花粉症対策はできるだけ高い気密と花粉フィルタ付きの換気システムが効果が大のようです。

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