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社長ブログケヤキの木の下で

2016年3月21日

省エネ性能は2020年で和了か?

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
三連休も最終日
今朝はまだ寒いですが
気持ちのいい日になりそうです。
先般、新住協の北海道支部の総会が旭川で開かれました。
温熱環境や換気に関する技術、
あるいはそれを実現するためのコスト管理など
内地より数段先を進んでいますから
行けば得るものがあるのはわかるのですが
流石に旭川まではちょっと遠い・・・
今回の研究テーマは
断熱の厚みをもっと厚くするための工法
山本亜耕さんによると
「壁の断熱材の厚さ30cmは普通ですよ」
(^_^;)
さて、ドイツは寒いという印象がありますが
日本に当てはめると
東北3県から函館あたりまでの地域とほぼ同じ寒さとか
札幌は実はドイツより寒くて
旭川となると更に寒い訳で
30cmの断熱材の厚さというのも頷けます。
日本の過去の住宅に関する基準
例えば耐震基準を見ると
基準が改正されるたびに厳しくなり
同時に以前の基準で建てられた建物は
既存不適格という烙印が押されることになりました。
同じように
省エネ基準も数度の改正を経て
順次、基準レベルが上げられてきましたが
2020年にはそれが義務化されることとなりました。
(省エネ基準は耐震基準と違って義務化されてこなかったんです)
一般の方にとって気になるのは
2020年の義務化で省エネ基準は和了か?
ということですが
残念ながら耐震基準の変遷を見ればわかるように
上がりではありません。
国はパリ協定を受けて地球温暖化対策計画の見直しを検討していて
議事録を読むと省エネに関する国の考えがわかります。
エネルギーの削減と言うのは
住宅で言えば、冷暖房、給湯、家電・照明に使うエネルギーの事
手っ取り早いのはPV(太陽光パネル)を載せてメカ性能を上げることですが
順番から言えば家の基本性能を上げることの方が先
政策は政策として見る必要がありますが
それに対する対策は個々人で考える必要があります。
お上がZEHと言うことも意識する必要がありますが
個人のさらにはこれからの住宅は80年や
90年は充分もちますから
子供や孫の代まで関わる財産となります、
十分検討する必要があります。
私の考えは
もちろん先に来るのは住宅の基本性能
PVはその上で余裕がある方達に先にして頂ければいいんじゃないでしょうか。
ということで
美濃地方で壁の断熱材の厚さ20cm
これを如何に安く施工するかが目下の悩みの種
住宅の省エネ性能(断熱性能)は2030年頃を視野に入れる必要がありそうです。

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