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社長ブログケヤキの木の下で

2016年5月6日

断熱性の最低基準と目標基準

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
まだ、連休の続いている方もいるかもしれませんが
紙太材木店は今日から仕事
といっても週末ですから
すぐに休みですね、
少し肌寒い朝です。
さて、これから住宅を建てる方が
省エネな住宅、あるいはエコな住宅にするには
もっとも手っ取り早いのが断熱を強化すること
つまり
家から熱を逃がさないことです。
そんなのアタリマエ
と思うかもしれませんが
じゃあ、どうしたらいい?
となると具体的にはなかなか浮かびません。
せいぜい、断熱材を厚くするという程度
ではどれくらい厚くすればよいかとなるとお手上げです。
国はいまその指標を作っていて
2020年からはそれを義務化する予定ですが
今は任意
外皮平均熱貫流率 Ua値という数字で表されます。
家から熱が逃げていくルートは
床、壁、天井、窓
ここから逃げていってもいい熱の量を規制するものです。
これで温かい家、エコな家に住める?
と思うのは早計
国の基準というものは最低基準
建築業界でいえば
家を建てているのは
一人の大工さんから○水ハウスのような超大企業まで
同じ家をこれだけ規模の違うところが作っているわけで
基準をどこに置くかは政治的な判断となります。
ですから
国が定めた基準を
(国はこの基準は最低基準ですなんて言いませんが)
目標基準としてしまうと・・・・
耐震性のように世界一厳しい基準がある一方
断熱性のように世界から遅れている性能分野が混在していると
一般の方はそれがなかなかわかりませんから
断熱性の基準も耐震性の基準と同じように見てしまいます。
エコな家、省エネな家というと
別にそんな家でなくてもいいという方もいるかもしれませんが
寒くない家、暖房費がそれほどいらない家も同じです。
2020年に国が義務化する基準は最低基準、
それでは寒くない家というには語弊があると思います。
目標基準とすべき数値はいろいろと出ています。
代表的なのはHeat20が推奨している数値
面白いのはこの推奨基準を作っている人たちの中には
同時に国の基準を作った人たちも混じっていることです。

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