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社長ブログケヤキの木の下で

2016年7月29日

遅ればせながら FLIR E4(赤外線カメラ)

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は25.7度で70%の湿度
朝ですからこの状態でも気持ちがいいですが
同じ条件で昼間であれば体感気温が違ってきますから
蒸し暑く感じる温度と湿度です。
体感気温は輻射熱の影響をうけます。
つまり、目に入るあらゆるものの表面からは
赤外線が出ていて人の体はその赤外線を受けています。
簡単に言うと
冬、気温が0度の時
焚火に当たっていると焚火に当たっている側は温かいです。
焚火と人の間の空気が0度でもです。
赤外線という輻射熱を受けているからです。
同じことが
ひと昔前の住宅でも起こっています。
エアコンを稼働させても2階が暑くて仕方がない・・・
これなどは天井の表面温度がおそらく35度近くになっているわけで
いくらエアコンで空気を冷やしても
天井からの輻射熱を受けている体感気温はかなり上がっているわけで
真夏に床暖房ならぬ天井暖房しているのと同じことなんですね。
天井の断熱材の厚さによって室内側天井の表面温度は違ってきます。
昔は無し
ひと昔前なら5cm
ちょっと前と現在は10cm
このあたりまでの2階は相当暑くなっていると予想されます。
現在のそこそこまともな家で20cm
ちゃんとしたいなら30cm
目標としたいのは40cm
美濃地方であればこれぐらいでしょうか。
ということで
FLIR赤外線カメラ(フリアと言います)
2年ほど前に、
iphoneに搭載できる機種がでて
住宅の温熱環境に敏感な工務店の間で話題になりました。
しかし私はipad・・・
使えなかったんですね。
そうこうしている間に
お客様の中にも買いましたという方も出てくることが予想されるということで
2016-07-29 (7).JPG
意外にごっついケース
考えてみれば精密機器
2016-07-29 (4).JPG
早速取り出して撮影したのがこれ
(夜の10時です)
事務所の勾配天井の一番高いところ
2016-07-29 (2).jpg
シーリングファンが取り付けてある上部が赤くなっています。
天井表面は25.2度
その赤いところを測ってみると(上部のさらに赤く白いところは蛍光灯)
2016-07-29 (1).jpg
28.2度
3度も高くなっています。
ここは熱の橋になりやすいところ
原因は
1 下地となる木材が入り組んでいて断熱材がきちんと入れられなかった
2 下地の木材そのものが断熱材より熱を伝えやすいから
3 その木材が蓄熱している
単独ではなく複数の原因が考えられます。
ちなみに事務所の天井は210(ツーバイテン)
20cmほどの垂木で断熱材も同じ厚さで入れてあります。
転び止めが熱橋になっているか
断熱材の施工に問題があったか
断熱材と転び止めの間に隙間があったか・・・・
住宅では室内側から見て
入り角や出角になったところは熱橋になりやすいことがわかります。
この写真は夏ですが
冬に撮ればあの部分は濃いブルー
つまり周辺より何度も低くなることが予想されます。
高い性能の住宅になると
熱橋も意識する必要があります。
家中の熱橋の面積を足せば相当なものになりますから。
ps
使い方はとっても簡単
普通のデジカメと変わりません、
データもUSBでパソコンに送るだけでOK

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