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社長ブログケヤキの木の下で

2016年8月1日

雨漏れ補修 地場工務店の役割

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今日は1日
7月中はセミが鳴かないなぁなどと思っていたんですが
8月になったとたんにセミがうるさく鳴きはじめました。
朝の6時にはもう鳴いています。
私の住んでいる川辺町
小学校のプールは夏休みでもやっていいて
朝の10時過ぎには子供たちが集団で家の前を通っていきます。
田舎の子供たちにとってはゲームより
プールの方が魅力的なのかもしれません。
セミの鳴き声も子供たちの元気な声も夏本番を思わせます。
さて、
紙太材木店では高性能な住宅の提供だけでなく
家の修繕も行っています。
田舎の工務店の存在意義は
そんなところにあると自負してますが、
先週、雨の日にかかってきた電話が雨漏れ
伺ってみると、2階の廊下の天井から水が滴っています。
大手のHMのリフォームやリノベーション部門は
自社で建てたものを除いて
雨漏れ対応についてはしないところが大半です。
(雨漏れ補修は原因や対策が複雑で費用対効果悪いため)
建てたのは名古屋に本社のあるHM
分譲住宅で購入とのこと
最初からそちらに連絡する気はなかったとか
床にはバスタオルとバケツがおいてあり
そこそこの水が溜まっています。
築30年ほどの木造家屋で屋根は瓦
いままで雨漏れはしたことが無いと言われます。
押入の天井点検口から覗いてみると
屋根の裏板が広く濡れていて
そこから水が落ちています。
その日は天井裏に洗面器を置いて応急対応で終了
翌日、屋根に上ってみると
銅板の谷樋に穴が開いています。
瓦と瓦が直角に交わるところには谷ができます。
これを谷樋といいます。
2016-07-27 (1).JPG
目玉のような模様がいくつもありますが
それを拡大するとこんな具合の10円玉ほどの穴が開いています。
2016-07-27 (4).JPG
銅板の樋や庇は一生ものと言われてますが
瓦との相性はよくありません。
銅板単独ならOKなんですが
瓦を伝った水を受けるとこのような穴が開きます。
大気中の化学物質と瓦の釉薬それと銅が化学反応を起こして
穴をあけてしまうんですね。
神田のニコライ堂など100年近くたってますが
屋根は全て銅板葺きでなんの問題もありません。
というわけで
おそらく雨漏れの原因はこの穴
谷樋を交換すれば大丈夫でしょう。
もっとも谷樋の下のルーフィングが教科書通り敷いてあれば
たとえ穴が開いても雨が漏れることはないんですが
30年近く前では無理でしょうね。

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