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社長ブログケヤキの木の下で

2017年2月1日

天井や屋根の断熱材の厚さ

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝もマイナス4度の美濃地方

一昨日の暖かさがうそのようですがこれが普通。
事務所入り口の温湿計で定点観測してますが
朝のNHKの最低温度よりは幾分低めです。
設置してる高さは1.5mで標準設置高さ
でも、体が感じる寒さはもっと低くなります。
こちらは同じ事務所の駐車場

全体を熱画像で見るとこんな感じ

枕木のところはマイナス8度からマイナス9度

土のある地面は地熱がありますからマイナス3度

じゃ、屋根はどうだろうかと梯子をかけて撮ってみました。

まだ日が当たってませんから霜が降りています。
これでは滑って屋根の上には登れませんので
梯子から写すとマイナス10.6度
放射冷却で相当冷えてます。
満天の星で晴天ならこれが普通でしょう。

その時の室内天井面は何度かというと23.4度
画面の上の方に写っているのが天窓で屋外とほぼ場所の上と下です。

この事務所の天井は勾配天井
実は210つまりツーバイテンで厚さは23cmあります。
そこにスタイロフォームを同じ厚さだけ入れてありますから断熱性としてはかなりあります。
ところが
何ということでしょう、
きちんと断熱材が入っていないところがくっきりわかってしまいました。
15年ほど前の施工なので
「断熱材を隙間なくきちんと入れる」
ができていません・・・
縦のラインは垂木で熱橋ですからしかたがありませんが
右の縦ラインは周りに隙間があると思われます。
かなり濃い青でそのあたりは16.8度・・・・
屋根の表と裏
断熱材を挟んで23.4度とマイナス10.6度
つまりその差は34度
きちんと断熱材が入っているところと
隙間があるところでは7度近くも表面温度が違ってしまいます。
最近はロフトを設置したりしますから
屋根の勾配に合わせた勾配天井が流行り
吹抜けにして勾配天井となれば解放感もあります。
しかし、ただでさえ日本の住宅の断熱性はお粗末
特に屋根面は直射日光が当たれば60度以上
上記のように放射冷却で下がればマイナス10度
勾配天井にして屋根裏がなければ
室内側屋根面からの輻射熱や冷輻射は暮らし易さや快適性に大きな影響を与えることになります。
断熱材は
できるだけ厚く、
隙間が無いように
丁寧に入れる
を再確認した次第です。
もちろん気密シートは必須です。

ちなみに
Heat20 G2の5地域(美濃地方)推奨断熱材厚さ
Heat20設計ガイドブック P133
屋根断熱(勾配天井)の場合
HGW16Kのグラスウールの場合:33cm
天井断熱(フラットな従来の天井)の場合
HGW16Kのグラスウール:30cm
セルローズファイバー:30cm

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