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社長ブログケヤキの木の下で

2017年9月1日

性能が低い家ほどエアコン嫌いに

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
快晴で気持ちのいい朝、
湿度は50%を切ってますし気温は22度
すっかり秋の気配の美濃地方の朝です。

京都迎賓館の鈴虫
寝る時エアコンも昨夜で終了になりそうです。
友人たちに聞いてみると半数以上が寝る時のエアコンはつけたまま
逆に年配の方はほとんどの方がエアコンはきったままか
あるいはタイマーを2時間後に切りにセットして就寝しています。
この差は習慣というだけでなく
家の性能にも一因があるように思います。
友人たちの家は年配の方の家に比べ
断熱性や気密性といった性能がより向上しています。
年配の方の家の場合
断熱性や気密性が低いため
エアコンで涼しくしてもスイッチを切ればすぐに暑くなってしまいます。
これは穴の開いたお風呂に水をためるようなもので
いくら水を入れても穴から出て行ってしまう状況に似ています。
穴は断熱性や気密性が低いことを意味します。
その性能が低いほど大きな穴が開いているわけです。
そこに水を入れる
つまりエアコンで冷気を出すわけですが
穴が大きいので冷気は大量に必要になります。
それはエアコンの場合、風量が増大することになりますから
大量の冷気が勢いよく出てくることになりますから
室内にいる人は冷気に当たって不快になります。
逆にその穴の小さい家
つまり断熱性や気密性がよい家では
一度室内が涼しくなると穴が小さいですから
熱気の侵入や、涼しくなった空気が急速に逃げていく(漏気)ことも穏やかです。
ですからそれほど大量の冷気を必要としませんし
エアコンを動かしていても
冷気を肌で直接感じることもすくなくなります。
エアコンはインバータといって
室内の温度状況を感知してモーターの働きを制御する機能があります。
つまり年配の方の家では穴が大きいので(断熱性や気密性が低い)
一生懸命働かなくてはなりません、
一生懸命働くというのは大量の冷気を出すことを意味します。
大量の冷気を出すためには風速を上げる、つまり
勢いよく冷気が出てくることになりますから
室内にいる人は不快になります。
友人たちの家は年配の方の家に比べ
断熱性や気密性は向上していますから
一度涼しくなればエアコンはそれほど働かなくてもいい状況になります。
消費電力も小さいので電気代もそれほど気にならないというわけです。
現状では寝室や子供室といった個室に各一台のエアコンがあって稼働させている状況ですが
穴をもっと小さくすれば
つまりもう少し断熱性や気密性を向上させれば
各部屋ではなく家全体を一つのエアコンで涼しくすることも可能です。
もちろん暖房も同様です。
夏に家の中全体を28度、あるいは27度にしておくのに
何KWのエネルギーが必要で
その時の消費電力はどれだけで
電気代がいくら必要か?
家の断熱性や気密性から計算できる時代になりました。
今ではさらに進んで湿度をどうコントロールするかということも検討されています。
同じ気温でも湿度が違えば快適性は大きく違ってきます。
ただ、この湿度というのは曲者で水蒸気だけを考えればいいというわけにはいきませんから
頭の痛いところです。
ただ、住宅の性能は日進月歩で進んでいますから
これから家を建てる予定の方はぼやぼやしているとババをつかむことになります。

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