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社長ブログケヤキの木の下で

2017年11月22日

エアコン暖房とファンヒーターの関係

おはようございます、
紙太材木店の田原です。

玄関のエアコン
最近は朝は0度近くまで冷える美濃地方
初氷ももうすぐそこです。
そんなわけで朝晩はかなり冷え込んでいます。
広いLDKの家の場合エアコン暖房は既に動いているはずですし
それでも十分な暖かさを確保できない家の場合(大半がそうだと思います)
プラスしてファンヒーター
あるいは昔ながらの電気炬燵という選択肢がありますが
その両方、つまり
エアコン、ファンヒーター、炬燵の3台同時稼働というケースも相当数あります。
以前お見かけしたのは
ファンヒーター吹き出し口のまえに直径10cm程のダクトを置き
その先を炬燵の中に入れるというもの
ダクト一つで部屋と炬燵が1台のファンヒーターで温められるので
それを見た時は感心してしまいました。
もちろん炬燵の電気スイッチは入っていませんから形だけの炬燵ですが
暖房代は電気炬燵1台分節約できることになります。
このファンヒーター
開放型と言って排気ガスも室内に吹き出されます。
そのため30分に一回は室内を換気してくださいと必ず注意書きしてありますが
律儀にそんなことをしている人は鉦や太鼓で探しても滅多に見つかりません、
せいぜい、頭が少し重くなってきてから窓を開ける程度でしょうか、
個人差がありますから2.3時間でも何もしない人もいるかもしれません。
気密の取れていない昔の日本の住まいであれば問題ないかもしれませんが
そこそこ気密が取れていれば危険ですので注意が必要です。
以前住んでいた家で大丈夫だったからと換気せずにいたり
24時間換気があるから大丈夫でしょというのは間違いで、
きちんと換気する必要があります。
生活スタイルが既にソファーや椅子を使った様式になってますから
そこに足元が寒いからと今更炬燵というわけにもいかず
結局ファンヒーターとエアコンを使って足元プラス室内空間を温めるというのが
美濃地方の新築住宅の主流です。
理由は簡単で
断熱性が不足している、気密が取れていない
だから、ファンヒーターも必要ということになります。
Q値が1.9で100m2の家のケース
100m2(30坪)xQ値1.9x20度(室内20度、外0度)=3800
=3.8kw
4kwのエアコンが1台あれば家中暖まる計算ですが
過去の経験からこれではファンヒーターが必要になります。
計算上はOKでも実際の生活空間の構成はもっと複雑なんですね。
各室に区切られていたり、廊下があったり、階段があったり
暖かい空気が2階へ行ってしまったり、
2階の冷たい空気が下りてきたりetc
設計上の様々なことを勘案しながら
同時に限られた予算の中で最も高いコストパフォーマンスの断熱材や設備を選ぶ必要があります。
もちろん性能一辺倒ではなくデザインとのバランスも考える必要もあります。
冬は毎年必ずやってきますし、暖房期間も5か月程あります。
家の中では寒さのストレスを感じない生活
というの知っている日本人はまだとても少ないのが現状です。
これからの家では
冬、家の中が寒いというのはどこかに問題があると考えていいでしょう、
もちろん、暖房費がいくら必要かということも同時に考える必要があります。暖かくても暖房費の請求書を見てびっくりしていては元も子もありませんから。

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