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社長ブログケヤキの木の下で

2017年12月6日

ヒートショックは昭和の家の産物か?


おはようございます、
紙太材木店の田原です。


品野町の家 屋根の断熱材は厚さ30cm
いよいよ寒くなってきました。
ヒートショックについては最近ネットでもいろんな形で紹介されていますから
これから暖かい家を建てようとお考えの方は
とっくにご存知かもしれません。
年間に17000人もの人が亡くなっているとか
交通事故で亡くなる人の4倍もいるとか
様々な形でネットで発信されています。
先月は週刊文春でも取りあげられていましたから
ある程度は一般の方にも認知されていると思われます。
これから家を建てると検討されている方は
新しく建てる家が寒いなんてこれっぽちも思っていないかもしれませんが
マンション住まいの方が一戸建てに移り住んで聞く不満の一つは

お風呂が寒い

脱衣室が寒い
トイレが寒い
全室暖房を考慮した設計でなければこのような不満が出てきます。
人がいる時、いる場所だけ暖房というのが一般的な住宅の設計手法ですから
上記のようなことが起こるわけです。
少し勉強した方は自然温度差とい言葉を知ることになります。
これは何も暖房していない家で
人から出る熱や家電製品から出る熱=室内発生熱
日射から得られる熱=日射取得熱
この二つの合計を総熱損失係数で割ると出てきます。
しっかり断熱され日射利用を考慮した家なら自然温度差は10度前後になります。
これは家の外が0度の時も何も暖房しなくても
晴れていれば室内は10度の室温になることを意味しています。
つまり室温を20度にしようとするとエアコンは温度差の10度分だけ温めることになるわけです。
しかし断熱が不十分であったり、日射が考慮されていないと
自然温度差は2度あるいは3度になります。
さて、じゃあ私の家は自然温度差が10度あるから大丈夫かというと
残念ながらそうとばかりは言っていられません。
この時期、4時を過ぎれば夕方の気配、5時には真っ暗
日射の恩恵はありません。
7時に帰った時には温度差はかなり小さくなっています。
北側にあるトイレや脱衣室、お風呂は特別な工夫がされていなければ
さらに室温は下がってしまっています。
日射の恩恵は人が不在がちな日中はありますが、夜間はそれがありません。
日射の取得熱は室内発生熱の倍以上ありますから
その影響も大きなものになります。
このようなことを考慮すると
少ないエネルギーでいつも暖かく過ごすには
まず最初に断熱強化ということになります。
LDKだけでなくお風呂や脱衣室、トイレ、玄関といったところも
少ないエネルギーで暖かくしようとすれば
さらに設計上の工夫が必須となります。
ヒートショックは昭和の家の産物とばかりは言っていられません。
室内発生熱 4.6w/m2

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