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社長ブログケヤキの木の下で

2021年7月12日

床下探訪


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
すっかり梅雨の明けたような天気で、
気持ちのいい朝です。
昨日は池田町の家と城屋敷の家。
城屋敷の家は月末の見学会に向けて工事進んでいますが、
終盤になると私の出番なので
半日床下に潜っていました。
電気屋さんも同様で床下の気持ちのいい?空間で作業してました。
工事中で床の養生もまだそのままなので
お見せできるような写真はありませんが、
上の写真は玄関のベンチと背もたれ。
お時間のある方は
背もたれの年輪を数えて見てください。
無垢の柾目の板ですからどれだけの時間がそこにあるか分かります。
想像力を働かせれば、
立っていた時はどれだけの直径の木だったのかとか
どんな種類の木で、どこから来たのかとか
伐採された時の樹齢は何年だったのか、
ひょっとしたら数百年、あるいは500年を越えてたかも…
など、いろいろと楽しめます。
この完成前の建物の床下に入ると様々なことが分かります。
外気が30度で湿度が80%なら
27度で結露しますから
床下の中で27度以下の部分は結露しています。
特に空気の動きが悪い淀んだところは結露してますし、
塩ビの排水管もところどころ結露してます。
鋼製束も同様です。
べた基礎のコンクリートは乾燥までに何年もかかりますし、
最初の2.3年は随分空気中に水蒸気が放出されますから
尚更と言うことになります。
最近は床下エアコンをされるところも出てきてますが、
エアコンが稼働するまでは床下空間はほぼ密閉状態ですから、
いろんなところで結露ができます。
どんな対策をとるかは設計者や施工管理者次第ですが、
この時期に床下に潜らないと分からないこともあります。
設計者も施工者も現場第一主義で潜ってみましょう。
できれば住まい手さんもお誘いして、床下探訪ツアーもいいかもしれません。
必需品はキャスター付きの平台車
電気屋さんも水道屋さんも私も、
紙太材木店では床下に潜る人は皆持ってます。
それと膝当てと肘当て、
後はアウトドア用のヘッドライト、
これだけあれば床下を匍匐前進しなくてもかなり自由に動けます。
40年、50年と住むご自分の家ですから
一度くらい潜ってもばちは当たりませんし、
一度潜れば以後はそれほど潜るのに抵抗はありません。
お子さん達はお父さんが行けば大喜びでついていくかもしれません(笑)
床下で行方不明になって遭難なんてことはありませんから
必ず生還できます。

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