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社長ブログケヤキの木の下で

2022年9月12日

原理原則


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
25度でも湿度が85%を超えると、朝起きた時に額に汗をかいてます。
9月も半ばですが、まだしばらく残暑が厳しそうです。
今日は34度の予報、
暑さに負けないように頑張りましょう。
住まいにおいて「循環」と言う言葉には、人を魅了するような響きがあります。
熱を循環すると言えば、
暖房した暖かい空気を循環させエネルギーを無駄にしない
あるいは冷房して涼しくし、除湿した空気を外に逃さず利用している。
両方とも、省エネである、
あるいは節約できている、
エネルギーを無駄にしていない、
そんなイメージです。
しかし、換気の原理原則は一方通行。
つまり換気の必要な空間に入った新鮮空気は、
室内の汚染物質(CO2他)とともに、直ちに室外に排出されていくこと。
室内の暖かい空気がもったいない
エアコンで冷やした空気がもったいない
除湿した空気がもったいない

省エネ性を高めることができるからと言って、
それらを室内や壁の中で循環させたりしてはいけないということです。
例を出すと、コロナ初期のダイヤモンドプリンセス号。
換気装置は集中管理されていて、
省エネ性を高めるため室内の空気の半分は捨ててましたが、
残りの半分は外からの新鮮空気に混合され各部屋に供給されていました。
(暖房代の節約のため、省エネ性を上げるため)
つまり、省エネ性を上げるため、空気を循環させていたわけです。
もちろん、コロナも空気と一緒に循環して
エアゾル感染を引き起こしました。
住宅において空気が循環するということは、
暖かさや涼しさも循環しますが
同様にVOCも二酸化炭素も、浮遊粉塵も
あるいはCOVIDも循環します。
更に、その通り道が掃除できない場所や
掃除できないダクトであれば、蓄積ということも考えられます。
だから換気の原理原則は一方通行。
空気の通り道は清掃できなければばりません。
専門的な言葉で言えばRAをSAに混合し、再循環させてはいけない。
欧州空調換気設備協会(REHVA)が
こちら​と​こちら​で言っていることです。
彼らの住宅に対する視線はロングタームで、
20年や30年ではありません。
50年、60年あるいはそれ以上の期間がベースです。
発想や視点もそこから出てきていますが、
住宅に対する長期的な視点は日本人の最も不得意とする分野です。

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