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社長ブログケヤキの木の下で

2023年2月15日

匂いの掃除


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
寒さが帰ってきた美濃地方。
今朝は氷点下で、
日中もそれほど気温は上がりません。
救いは、日差しがあって晴れること。
日射が取れて断熱性が良い家なら、
昼間は暖房が不要な家になります。
さて、先日打合せの時に
玄関は寒くなりませんか?
と聞かれました。
答えは
寒さ対策がしてあれば大丈夫ですが、
対策がされてなければ寒くなりますし、
その他にも匂いの問題が出ます。

玄関は人が出入りする場所です。
ドアを開ければ外の冷たい空気が
一瞬で入ってきます。

一般的な家の玄関は
それほど広くありませんし、
リビングなどとは
何らかの仕切りがありますから
閉じられた空間です。
狭い空間の空気が
人が出入りするたびに、
ある意味外の空気と入れ替わるわけで
玄関の空気の温度は下がります。
加えて床より10~15センチ
一段下がっています。
玄関ドアの両サイドの
外壁に面した基礎コンクリートは
室内側から薄い断熱材が張ってあっても、
他の壁に比べれば
断熱性は低いものになります。
ましてや気密がきちんと取れていなければ
冷気も侵入してきます。
一条工務店でも初期のi-smartでは
玄関の基礎コンクリートに、
張られたタイルで結露が発生しています。
一種の全熱交換だから大丈夫とか
床暖だから大丈夫
G2だから大丈夫と言う訳ではありません。
それと玄関は靴を脱ぐところです。
しかも家族全員の靴が、
狭い空間の玄関に置かれます。
いつも履く靴だけでなく、
普段履かない靴も置かれます。
当然、匂いも籠りますが
同じ匂いが続くと人の嗅覚は鈍くなります。
順応と言いますが、1.2分でその匂いは
感じなくなってしまいます。

匂いが籠っているイコール
換気が出来ていないイコール
寒い空間イコール
結露が発生しやすい
ですが、住んでいる本人は
その匂いをあまり感じない。
他人の家に行ったときに玄関に入ると
独特の匂いを感じます。
靴が何足もあるいは
何十足もあるわけですから
匂いがして当然なのですが、
換気が出来ていれば
相当程度匂いは抑えられます。
同時に玄関の換気が
出来ているということは、
匂いのする空気
寒い空気が排出され
新しい空気
つまり暖かい空気、匂いのしない空気が
玄関に入ってくることを意味します。
そのような設計、対策が
なされていることが、玄関には必要です。
ご自分ではわかりませんが
玄関が寒ければ、匂う玄関と思って
間違いはありません。
あなたの家の玄関が
他の部屋と同じように暖かかければ
心配しなくても大丈夫ですが、
寒ければご自分では気づいていなくても
訪問してきた人は一瞬でその匂いを
感じ取ります。
玄関と言うことできちんと整理整頓し
掃除をして見た目をきれいにしても、
設計がNGなら匂いの掃除はできません。

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