HOME >> ケヤキの木の下で

社長ブログケヤキの木の下で

2016年11月23日

ハーフユニットの板張り浴室とカビ対策

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
大阪MOKスクールのリポート第二弾はハーフユニット
伊礼さんの影響もあってか
住宅雑誌では最近多く見かけます。
木肌が美しくデザイン的にも優れていますし
半分ユニットということで
防水もいいのではと思われてるのかもしれませんが
防水やカビのことも考えなければなりませんから
住まい手にも作り手にもハーフユニットは実は上級コース
以前ご紹介した田中工務店の
「木造住宅の実用納まり図鑑」に水回り対策が詳しく出ています。

問題はカビ対策で
換気扇を設置したぐらいでは難しいのが実情
24時間回していたとしても
空気の流れを考えなければそれは無理ですし
そもそも空気中にカビの胞子は五万と漂っているわけで
生育条件がそろえば繁殖することになります。
つまり換気対策だけではできないことになります。
三澤文子さんが設計した久津輪先生の家
4年ほど前の設計ですが
すでにいろいろと対策をとってるのはさすが
白木のハーフユニット、いいんですが
見るとカビが必ずあるんで
こうしましたとは久津輪さんご本人の弁

塗ってあるのは漆
浴室内の壁、天井の板に漆が塗ってあります。
塗る回数によってはさらに濃くなりますが
これぐらいが木目もわかって落ちつきます。
奥様が漆芸家でご自宅の1階はその教室にもなっています。

こうまでしなきゃ
カビ対策は無理?
全面に漆を塗るなんて聞くとかなりの方がひるむんじゃないでしょうか?
高松塚古墳の壁画もカビによる劣化が問題になりましが
相手は生き物ですからむつかしいところ。
ハーフユニットの板張り
いろんな対策は十分とっても
カビに対してはある程度の覚悟が必要かもしれませんが
古い家の浴室などを見ると
板張りでもカビは生えていません。

板材の違いもあるかもしれませんが
なぞは深まるばかり
さて、どんな対策をとりましょうか。

Archive

ご相談予約
資料請求