社長ブログケヤキの木の下で
2018年3月23日
エネルギーゼロの住宅、だからと言ってZEHではない家
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今週初めての快晴な朝です。
月曜から木曜朝までずっと雨でしたから真っ青な空が新鮮に感じます。
積水化学のHPより
太陽光パネルを搭載されている家庭では
発電量が気になったのではないでしょうか。
さて、
上のグラフは先日、積水化学がプレス発表した
「太陽光発電システム搭載邸のエネルギーゼロ達成度
及び蓄電池搭載邸の運転実績調査(2017)について」
というもので、
積水化学が建てたエネルギーゼロ住宅の割合を表したものです。
グラフでは
家電込みのエネルギーゼロ住宅が42%
家電込みのエネルギーゼロ住宅+ZEH相当が64%
Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)まで含めると81%がエネルギーゼロ
家電込みのエネルギーゼロというのは積水化学独自の区分のようですが
ぱっと見には積水化学が建てた家の64%がZEHのように見えますが
エネルギーゼロ住宅とZEHを積水化学は使い分けていて
プレス発表の表題もZEH達成度ではなくエネルギーゼロ達成度となってます。
簡単に言うと積水化学が建てた住宅のうち
国が定めたZEHに相当する住宅は
64%-42%で22%
22%が国が定めたZEH基準を満たしています。
ZEHの定義の中にはエネルギー消費だけでなくUa値(断熱性)もあるのですが
最初に出ている家電込みのエネルギーゼロ住宅が42%というのは
Ua値(断熱性)は満たしていないけど
大容量の太陽光パネルを搭載して設備機器もそれなりのものを使って
ある意味強引にエネルギーゼロ住宅にしましたというものです。
光熱費がプラスになれば断熱性がZEHの定義より低くてもいいという方はそれでもいいですが
設備機器はいつの日にか交換する必要が出てきます。
あとから基本性能である断熱性や気密性を上げようとすれば相当な金額が必要になってきます。
上のグラフを見ると
エネルギーがゼロになればそれでいいんじゃないのと考えてしまう方もいるかもしれませんが
断熱性がZEH基準を満たしてなくて本当にいいのか
今一度考えてみる必要があります。
ps
上のプレスリリースでは
太陽光パネルの今後の買取金額の低下が予想されることから
今後の蓄電池の必要性が解説してありますが
この手の資料やプレス発表は
まるで財務省の国会答弁資料のように
何気に読んでいると思わず引き込まれてしまいますから
眉に唾を付けて読むぐらいがいいかもしれません。
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