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社長ブログケヤキの木の下で

2018年10月24日

神戸町の家の経年変化

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おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨夜の雨も止み
朝日の出ている美濃地方
気持ちの良い日になりそうです。
先日、10年ほど前に建てた神戸町の家に行ってきました。
上の写真がその時のものです。
柱も破風(勾配になっている屋根の際に付けてある板)も
軒裏もそれなりに落ち着いた色になっています。
この写真だけ見れば最初からこのように塗装してあったのでは
と考えてしまいますが、実は最初から何もしていません。
塗装も何もしていませんでした。
ラテン語ではパティナという
時を経た風合いと言う意味の言葉があります。
ラテン語ですから2000年前のローマ時代からある言葉で、
その当時から時間とともに変化していく様を楽しんでいたのでしょう。
外壁に面した木部については
腐朽を心配して保護塗料を塗るケースもありますが、
デッキのように雨が降るたびに濡れる場所でない限り、
それほど心配されることはないように思います。
特に破風や鼻隠しと言った屋根の軒の外側に付く板などは
古い木造家屋などでは何もしていませんが、
100年以上もっています。

木部に塗料を塗れば人工的なものですから
紫外線にさらされて何れは剥げてきます。
例えばキシラデコールという塗料がありますが
一度塗れば4、5年おきに再塗装することになります。
それって、結構面倒で費用も掛かります。
「新築当時のままにしたい」という気持ちは分かりますが
それには手間と費用も同時にかかるということになります。
自然な経年変化に任せようと決めれば
ノーメンテナンス。
でも、そこに考えが行く方はそれほど多くはいません。
ノーメンテナンスとなるとみっともない外観になるんじゃないかとか
様々な考えが浮かんできます。
最近の主流はサイディングやガルバですから
それに決めたほうが無難と言う考えもあります。
ただ、人の手を加えた人工的なものは必ず寿命があるわけで
漆喰にしても板壁にしてもそれは同じです。
住まい手としてはできるだけ費用と手間を掛けたくない
と言う気持ちがありますから
思案のしどころと言うことになります。
上の神戸町の住まい
竣工当時はこんな具合でした。


建物が竣工当時のままだったら
逆にちょっと変と思うのは私だけではないと思います。

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