社長ブログケヤキの木の下で
2011年2月27日
換気
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝の天気は上々
朝日がさして気持ちのいい朝です。
さて、以前お話したサッシの隙間
サッシの枠を外して昨日交換してきました。
見るとゴムの隙間の奥が汚れています。
11日にお話ししたときも既に汚れていましたが
今回はよりはっきりと分かります。
これはここから外部の空気が入り込んでいた証です。
現在建てられる住宅は全て24時間換気が義務付けられています。
つまり換気扇を取り付けて
全ての部屋の空気を2時間に1回入替えるような換気扇を
必ず取り付けなければなりません。
理由は部屋の汚れた空気が人体に悪影響を及ぼすからです。
アレルギーの原因になるハウスダスト
家の内装材(クロス、床材、建具etc)や(F☆☆☆☆の規制有り)
家具(F☆☆☆☆の規制なし)、芳香剤などが出すVOC(揮発性化学物質)
人が出す二酸化炭素などなど
シックハウス症候群という言葉をお聞きに
なった事があると思いますが、
その原因の一つだと考えられています。
国は換気扇をつけて
部屋の中でのVOCなどの濃度が低くなるように
法律をつくりました。
これで万が一シックハウス症候群になっても
国の責任は回避される事となりました。
業界は2時間に1回部屋の空気が入れ替わる性能の換気扇を作りました。
工務店やハウスメーカーは法律に従い
その換気扇を取り付けました。
換気扇を付けると空気が出て行きますから
出て行った空気と同じ量の空気が入る穴が必要です
それが、自然給気口と呼ばれるものです。
換気扇はトイレや洗面室、脱衣室、お風呂などに
取り付けられ、
給気口は寝室、子供室、居間などに
取り付けられます。
さて、問題は
給気口にはフィルターがついていますから
定期的な掃除とフィルターの交換が必要ですが、
給気口は家中に7~8箇所あります。
エアコンについている目の荒いフィルターが
間欠運転でも1週間ほどで警告ランプが点く事を考えると
給気口の掃除は毎週のようにし、
フィルターも毎月のように交換が必要です。
このことを建築会社や工務店は
お引渡しをするお客様に必ず説明しなければなりません。
でも、実際はこのことの説明をする会社は稀ですし
何より、7~8箇所の給気口の毎週の掃除と
毎月のフィルターの交換を
おそらくほとんどの家はやっていないと思われます。
つまり給気口はほとんど目詰まりし当初の働きはせず
換気扇はその周りの空気だけ排気していることになります。
国は法律をつくり責任を回避しました。
換気扇メーカーも所定の性能の換気扇を作っています。
工務店や建築会社、
設計事務所の責任はとても大きなものになります。
それでは、皆さん
また明日。
Category
- 家づくりのたいせつな話(517)
- 雨漏れ(25)
- 高性能 省エネ(420)
- 温熱環境(208)
- 雑記(252)
- 新住協(新木造住宅技術研究協議会)(36)
- 室内環境(37)
- MOKスクール(28)
- 紙太材木店の考え(93)
- 建築巡礼(36)
- レイモンド(3)
- 耐震のこと(32)
- 手仕事 道具 機器(93)
- 断熱のこと(88)
- イメージ 仕上がり(72)
- 暮らし(177)
- 古い民家の再生(80)
- 経年変化(7)
- イベント情報(27)
- 換気(25)
- 結露(29)
- インテリア(20)
- メンテナンス(7)
- 紙太材木店の仕事(2)
- 素材(67)
- サッシの性能(51)
- 料理(141)
- 室内環境と健康(15)
- 庭造り(2)
- リフォーム(55)
- 現場レポート(184)
- 性能とデザインのバランス(17)
- 耐久性(3)
- 住宅医 ぎふ木造塾(22)
- 造作家具(25)
- 本の紹介(40)
- ZEH(3)
- 百年の家プロジェクト(45)
- 薪ストーブ(48)