社長ブログケヤキの木の下で
2013年8月16日
葦戸のある暮らし
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
いつまで続くこの暑さ・・
子供の頃
お盆を過ぎた朝のラジオ体操は肌寒いのが普通
ランニングだけでは鳥肌が立っていたことを覚えていますが
今朝は既に27度
来週一杯この暑さが続くそうです。
さて
葦戸(よしど)
昔の家は
6月から9月一杯は
夏の建具
6月になると
それまでの障子や襖を葦戸に替えます。
古い南向きの家は南側に玄関があって
入って左側、つまり西側の奥に座敷があります。
座敷の奥が床の間や仏間になっていて
普通建物の西側は壁になって
西日を防いでいます。
今建てられている建物でも
西側に大きな窓を持ってくる設計は多くありません。
西日を防ぐことが
夏の暮らしを楽にするからです。
ただ
建物の配置や構造上の問題で
西側に大きな窓を持ってくる場合もあります。
庭があったり、そもそも西向きの土地であったり。
この家も西側に庭があります。
部屋は暗そうに見えますが
木漏れ日で落ち着いた明るさです。
葦戸の外は広縁で
掃き出しの窓にカーテンがかけられ
直射日光を防いでいますが
窓は開け放たれて
心地よい風がはいります。
大事にしたい・・
自然でパッシブな昔の暮らし。
このように書くと
こんな暮らしも悪くない
やっぱりパッシブがいい
と考えがちですが
それは幻想です。
この部屋は暑い!
日中、母は隣の西側に壁のある部屋に避難しております。
輻射熱がブロックされ
風通しのある部屋ですが
そこでもまだましという程度。
この夏はエアコンのある部屋に退避です。
日本の夏は
エアコンは必需品です。
いかにエアコンに使う電気代が少なくすむ家をつくるか
パッシブだけでは限界があります。
PS
この部屋、冬には室温2度になる部屋です。
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