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社長ブログケヤキの木の下で

2021年10月13日

職人の手仕事 竹小舞

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おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝、明るくなるのがどんどん遅くなり
日が沈むのが早くなる10月
雨が降ると朝は更に遅く感じます。
前回のお話の続きですが
少し前に戻ります。
土壁にするためには
下地となる竹が必要です。


つまり上の竹を一本いっぽん
編み込んでいく必要があります。



縦の竹を先に取付け

横の竹を取り付けます。



縦の隙間と横の隙間では

横の隙間の方が狭く、細かく入っていることが分かります。
職人さん言わせると
地震で揺れた時には横に揺れるから
横の竹が多く入っているのは理屈に合う、というものでした。
言われてみればそうですね。
縦の竹は力貫に縛り付けて固定されますが、
横の竹は5.6本おきに幅の広い先をとがらせた竹を
柱の背割れがあればその隙間に
無ければ柱に穴を開けて差し込みます。



横に渡した幅の広い竹に

縦の竹を縛り、隙間の幅が均一になるようにします。
上の写真では職人さんの左手の竹の先が尖っているのが分かります。
こんな感じに尖った竹を柱に穴を開けて差し込みます。


竹を固定する力貫も重要な耐震要素です。
柱に入れ込んであるだけですが、
楔で固定します。



楔は三角形で、
長辺を下にするのが約束です。
反対向きでは棟梁に叱られます。
この形で入れると
力貫との摩擦面が最大になりますし、
打ち込んだ力が下の長辺全面に作用します。
反対に上向きでは
楔を打ち込む時に割れて上部が飛ぶ可能性が高くなりますし、
手前側のみ摩擦が大きくなり
楔の先端側に行くほど
摩擦力が小さくなります。
ということで
今日も長くなってしまったので、
中塗りや仕上げ塗は次回ということでm(__)m

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