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社長ブログケヤキの木の下で

2025年5月21日

仕上がりで生きてくる大工の手仕事

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    5月も下旬。
    梅雨入り前だからこそ快晴が続いてほしいのですが、
    来週にかけてなんだかな予報が出ています。
    土場の草刈りが出来る日が、限られます。
    雨に濡れた草は重く、
    乾いた草刈りに比べると疲労度は倍のイメージ。
    GW中に草刈りをしましたが、
    既に2週間以上経ってますから
    これ以上放っておくとえらいことになりそう…
  • さて、大工の手による造作家具
    先日から下小屋で、
  • 近藤大工さんが作業していて
    もう少しで完成。
    岡崎の大門の家​の定期点検の時に
    依頼されていたもので、引出しの付いた文机。
    文机と言うと正座して机に向かうイメージですが、
    現代では椅子に座って
    パソコンに向かうイメージでしょうか。
    もちろん、書き物もしますね。

 

  • 2020年にお引き渡しをしているので
    5年経過しています。
    5年経って当時と変わった建物の仕様は、
    窓枠や建具の枠です。
    当時は無垢の米栂の柾を
    建具の枠やサッシの窓枠に使ってました。
    円高、コロナの影響もあり、
    輸入木材の価格が高騰・・・
    とても使える値段では無くなってしまいました。
    伊礼さんがよく使っている米松のピーラーも、
    びっくりぽんのお値段です。
    考えてみれば値段の高くなった外材を
    使う必要は無く、
    ウッドマイルズの事を考えれば
    地元産の杉や桧と言うことになります。
    ウッドマイルズの詳細は
    森林文化アカデミーの辻先生から

    窓枠、建具枠は米栂から桧や杉に
    破風や鼻隠しに使っていた米松のピーラーは杉に
    断熱の仕様も変えているのですが、
    それはまたの機会にお話しします。

 

  • 文机はこんな感じです。

 

 

 

  • 組み立てるのと同じくらい時間がかかるのが、
    表面の仕上げ。
    ウレタンを塗ってしまえば簡単に仕上がるのですが、
    それは使いたくない・・・
    造り付けではありませんが、
    造作家具は一生使うもの。
    長い間にはメンテも必要ですが、
    ウレタン塗装では塗装屋さんに
    入ってもらうことになりますし、
    多くの場合メンテはせずに放置でしょうか。
    荏油やオイルであれば
    日々のメンテも自分でできますし、
    自分で磨けば艶も出ますし、愛着も湧いてきます。
    荏油で自然な艶を出そうとすると
    手間と時間がかかります。
    何度も何度も磨いて、
    横から見て
    風景が映るくらいまで。

 

 

 

  • あと少しで、完成です。

 

 

  • .

 

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