社長ブログケヤキの木の下で
2009年12月5日
湯之島館
こんばんは、
紙太材木店の田原です。
午後は氷雨でしたね、
夕方には日差しも出ていましたが
どんどん寒くなっていきます。
さて、先日のみの百年プロジェクト
昨日少しお話をしましたが
下呂で一年の締めくくりをしました。
泊まった宿は湯之島館、
昭和6年創業の温泉宿です。
従兄弟が下呂で酒屋(ちゅう六商店)をやっているので予約をしてもらいました。
道後温泉ほど大きくはありませんが
建築を生業としている者にとって
なかなか興味深い建物でした。
例えば、網代の建具
引き違いの建具でいい色と艶が出ています。
この天井は桧皮の天井です、
屋根の桧皮葺きはご存知だと思いますが、
このように室内に使ってもなかなか面白いですね。
もう少しアップしてみます
80年近く経っても張り替える必要はありませんから
非常に経済的ですね。
雪国では外の腰壁に、
下見板の変わりに張ることも多く
こちらの建物にも貼ってありました。
このガラスの建具
廊下が勾配になっているので
それにあわせて右側に向かって勾配がついてます
つまり、四つの角が90度の長方形ではなく
ひし形の建具になっています
建具の木の接続部分は
全て微妙に角度を勾配に合せて作ってありました。
fs師が是非みんなに見せたいんだと言っていた
斜めになった敷居につけてある
この建具が滑っていかない造作は既に改修され、
見ることが出来ませんでした。残念!
でもその詳細は説明して頂き、
一同、なるほどとその工夫に感心してました。
こちらは、昭和天皇がお泊りになった部屋、
二人ではちょっと寂しいかもしれませんね。
手間を惜しまない先人達の仕事を見ると
いろいろと考えさせられます。
昭和6年に建築された建物ですが、
デザインや大工さんの仕事などは
今の住宅にも取り入れることが出来る事が多々ありました。
紙太の住宅にも、大いに利用できそうです。
皆さん、期待していてくださいね、
それでは、また明日。
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