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社長ブログケヤキの木の下で

2017年2月15日

白川郷 合掌造りを熱画像で見る

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は白川郷
高山までは特急ひだ
その後は直通バスで50分
同じ岐阜県ですがさすがに雪に埋もれてました。


寒さはそれほどでもありませんでしたが
この雪の量には驚きます。
展望台から見る眺めは観光に来た人には絶景ですが
そこで暮らす人達は大変です。

樋の受け金具は尺(約30cm)ピッチ、加えてステンレスの針金で吊ってあります。

さて、白川郷と言えば合掌造り

1月末のブログでZEHの家の熱画像を取り上げましたが
この家はどうでしょう。

家の中から熱が漏れ出しているところは赤く写ります。
妻側の壁には断熱材などはありませんから
かなり熱が外に出ていますが
雪にすっぽり覆われた屋根からは出ていません。
屋根の茅と雪で断熱しているわけで
その面積が極大になる住まいの形になっています。
合掌造りではありませんが
同じ通りにあるこの建物


妻側全体と軒側も赤くなっています。
断熱されていない赤くなった外壁の表面積は
合掌造りより2階の軒側分だけ多いと思われます。
逃げていく熱はその面積に比例しますから
囲炉裏で火を焚いても合掌造りのほうが暖かいことになります。
こちらの建物も屋根を除いた外壁全体から熱が逃げています。


食事をしたのは
こちらの建物の屋根裏


かなりの熱が雪のない屋根面から出ているのが分かります。
2階の室内はこのように改装されています。


暖房の熱で雪が融けてしまっているのか
雪下ろしをしたためなのかは分かりませんが
屋根面には雪がありませんでした。
本来の屋根裏は下の写真のように骨組みがそのまま見える形となっています。
雪があることである種のカマクラ状態を作っていることになります。

このままでは衛生上問題があるということで
業として飲食を営む場合は
天井を付けなければなりません(保健所の指導とか)
さて、こちらは国指定重要文化財の和田家住宅

入口正面は受付、右半分は住居スペースで暖房されています。
屋根にの雪が融けているところは
暖房の熱の影響と思われます。

2階に上がる階段の左側が住居スペース


室内ですが寒いです。
屋根裏はこんな具合に骨組みが見えています。


磨き込まれた床


ほぼ氷点下の世界でしょうか。
床面自体は2度ちょっと


他にもまだまだお見せしたい写真があるのですが
本日はここまで。
いつかもう少し考察したものでお話ができればと思います。
寒さと豪雪の中で建築的な工夫や生活の知恵が数多くありました。
温熱の専門家一緒にこの時期に行ってみたいものです。
最後は全景のサーモ写真

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