社長ブログケヤキの木の下で
2024年12月18日
平屋を建てる時に
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
研修で東京に来ていますが、
岐阜の田舎から出てくると圧倒されます。
これでもかと言うほど高層建築があって、
しかもまだまだ工事中。
タワークレーンがそこかしこのビルの上で動いています。
感覚的には名古屋が20個くらい集まったような・・・
人口
名古屋市230万人、東京都1400万人
経済規模
名古屋市13.5兆円 東京都113.5兆円
一人当たりで割り戻すと
東京は名古屋の約1.4倍の生産性がありますが、
市場の評価はそれ以上あることになります。
- さて、今朝のNHKのニュースで
変わる戸建て市場と題して住宅の事を報じていました。
ある住宅メーカーでは
平屋建ての契約が全体の4割になっていると言ってました。
実際今、基礎工事中の可児の家は
6宅地ある分譲地でお隣は平屋が建っています。
残りの4宅地の内2宅地も基礎の大きさから推測すると
平家のようです。
最近、なぜこんなに平屋が
増えてきたのか?
ひょっとしたら誰かがどこかで
意図的に平屋ブームを作り出していて、
知らず知らずにそちらに誘導されているとしたら?
- 2025年4月に建築基準法の改正があります。
それを見越しての入念な計画かも・・・
この改正で従来の木造2階建ての住宅は
4号特例が縮小され、構造計算が義務付けされます。
簡単に言うと2階建ての木造住宅は
建築士が構造計算をしているはずだから
確認申請の時の構造計算書なんて出さなくていいよ。
つまり、建築士の性善説に基づいて
計算書の提出を免除していたんですね。
それが2025年4月から、
2階建ての木造住宅を建てる時は
構造計算書の添付が義務付けられました。
特例で免除していたのを廃止し、
厳格に提出を義務付けたわけです。
住まい手に取っても
地域にとっても
国にとっても
きちんと構造計算された住宅しか建てられない訳で、
誰にとっても良さげですが
工務店やHMにとっては
構造計算の手間がどんと増えることになります。
今までは構造計算書の提出を免除されていただけで
建前上は計算していることになってましたが、
実際はされていなかったケースが大半・・・
住宅業界のグレーゾーンだったんですね。
そこに国交省がメスを入れた形です。
消費者金融のグレーゾーンの過払い金と似たような構図と
言ったらいいでしょうか。
- さてHMや工務店にとって構造計算の手間が増えることは、
コストの上昇を意味します。
計算をする手間
そして、計算書を提出して認可が下りるまでの時間も
目に見えないコストです。
現状でも長期優良住宅の場合、4週間ほどかかってますが
着工件数全体に占める
長期優良住宅の割合は半分以下です。
それが長期優良住宅並みとは言いませんが
全ての住宅の構造計算をチェックするとなると、
審査機関の数や人員を増やさない限り
従来の期間では認可は下りてきません。
今でも1か月近くかかっているのに、
それ以上となるわけです。
- そんな中上記の
もろもろの手間を回避する道が、実はあります。
2階建てじゃなくて平屋だったら従来通りでいいよ。
計算書の添付は免除してあげる、となってます。
それを見越しての平屋ブーム大作戦が
計画されていたしたら・・・
ニュースでは平屋と2階建ての家の図面を示して、
同じ床面積なら平屋は
階段や廊下が無くなるから2階建てより費用を
削減できると言ってました。
屋根の面積や基礎の面積が2倍になることはスルーでした。
鎌田先生も仰ってましたが、
平屋建ては総2階建てに比べ温熱的には
日射取得が減ることになりますから、不利になります。
簡単に言うと南面の窓の面積が
2階建てに比べ制約されます。
同じ様な面積にしようとすると
建物の横幅(基礎幅)を倍にする必要がありますから、
全体的なコストアップの要因となります。
- いろんな話をしましたが、
平屋がNGと言っているわけではありません。
上記のもろもろのことを知った上で
検討いただければ問題はありませんが、
平屋を建てる時のポイントをお伝えします。
平屋でも建築基準法は前提として
構造計算をすることになっています。
審査機関に提出しなくていいだけで、
計算はしなければなりませんから。
平屋を建てる時の契約の時には、
構造計算書も出してもらいましょう。
計算に余分な経費は掛かりません。
元もと、計算しなければならないのですから。
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