社長ブログケヤキの木の下で
2011年5月11日
除湿2
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今日も朝から雨ですが、
筍掘りがやめられません。
一日経つと
えっもうこんなに大きく・・
となってしまいます。
昨日行ってませんから
今日はなんとしても行かなければ
ということで7本の収穫でした。
さて、昨日は
ビニールクロスでは
水蒸気は出入りし放題ですというお話でしたが、
出入りというところが味噌です。
つまり
出て行くと入ってくる
水蒸気が出て行くのを止める理由は
壁の中に入っていった水蒸気は
冬季断熱材のなかで結露し
カビが発生したり
結露することでの断熱材の性能が低下
することを阻止するため。
断熱材のメーカーの中には
この断熱材は吸放出性があるから
防湿シートを貼る必要はありません、
というところもあります。
特に防湿気密シート不要を強調するため
丁寧に実験装置まで作って
ほら、結露してませんよと見せてくれます。
でもちょっと待ってください、
断熱材に水蒸気の吸放出性が必要でしょうか?
メーカーは「結露しない」を
強調したいので
水蒸気の吸放出性をアピールしますが
昨日の日記にも書きましたが
壁の仕上げ材のビニールクロスは
とてもよく水蒸気を通します。
夏季、部屋の湿度を下げて
除湿して涼しくしようとしても
吸放出性のある断熱材では
いくら部屋を除湿しても
水蒸気は入り放題
まさに押入れの湿気取りと同じように
地球を相手に除湿することになります。
防湿気密シートもありませんから
部屋の隙間も随分あるはずです。
除湿している最中でもどんどん水蒸気は入ってきますし
除湿を止めれば
吸放出性のある断熱材から
どっと水蒸気が部屋の中に出てくる。
これってとても無駄で
もったいないことだと思いませんか?
防湿気密シートを貼ることで
冬季、水蒸気が壁の中に入り結露を起こすことを防止し
同時に、隙間をなくすことで隙間風による暖房効果の低減を阻止します。
夏季、除湿した部屋に壁の断熱材から水蒸気が入ることを防止し
同時に、隙間をなくすことでその部分からの水蒸気の浸入も阻止します。
一旦除湿すればその効果は
防湿気密シートがない場合に比べて随分長続きします。
とってもエコな働きをしてくれる防湿気密シート
欧米では当たり前ですが
日本では日陰者あつかいです。
防湿気密シートには
防湿と気密という役割があります。
断熱材が包まれている袋には
防湿性があると強弁する人もいますが、
気密の役割はありませんから
そのまま入れてあるだけでは
部屋の隙間はやはり存在しますから
水蒸気は入り放題です。
断熱材メーカーの言う
結露しませんとか
防湿気密シートは不要です
という意味をもう一度考えてみましょう。
それでは
皆さん、また明日。
PS
昨日午後、サンゲツからFAXが着ました、
量産品のビニールクロスSPシリーズの透湿性
240g/m2・24Hrs
だそうです。
100gで計算してましたから
2.4倍ですね。
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