社長ブログケヤキの木の下で
2011年6月30日
数字
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
35度を越える日が普通になってしまいましたから
家の中にいても熱中症になる可能性があります。
扇風機よりもエアコンがお勧めですが
エアコンの冷風の嫌いな方は
温度を少し高めにしてみてはどうでしょう。
昨日は水曜定休でお休み
いろいろ調べ物をしていたのですが
先日お話した
気管支喘息の調査
平成18年度版でしたが
探していたら21年度版がありました。
厚生労働科学研究情報 平成21年度版 公開(2010/9/6)
簡単にまとめると
調査した人数は
幼稚園児 47.291名
小学校1.2年生 44.110名
中学校2.3年生 49.898名
高校2.3年生 55.456名
気管支喘息生涯有症率(ひゅーひゅー、ゼイゼイという喘息特有の症状が過去に1度でもあった)
それぞれ
幼稚園児33.2%
小学生 32.9%
中学生 23.1%
高校生 21.7%
過去12ヶ月の期間有症率(過去12ヶ月でひゅーひゅー、ゼイゼイという喘息特有の症状があった)
それぞれ
幼稚園児19.9%
小学生 13.6%
中学生 9.6%
高校生 8.3%
成人(20歳~44歳)では
(45.208名調査)
期間有症率 12.3%
現在の喘息有病率 7.7%
気管支喘息の有症者は
全国調査で1000万人以上
国際的に比較すると
先進国としても高い
日本では家を建築する側に
換気という意識はほとんどありません。
法律で24時間換気扇を設置しなさいとあるので
最低の壁掛け換気扇を付けるだけです。
実際に換気してるかどうかは
国も設計者も施工者もそこに住む人も
だれも気にかけていません。
(完了検査の時に換気してるかどうかの検査もありません)
壁掛けの24時間換気扇が
換気してるかどうか
窓を閉めて、給気口の前で
ティッシュがひらひらするか
確認してみて下さい。
カビやダニといったハウスダストは
アレルゲンですから
喘息の要因になります。
人が住めば空気質は汚れていきます
だから、速やかにその汚れた空気を
外に出す必要があるのです。
荒壁の家でしたら換気など考える必要はありませんでした。
日本で今作られる住宅は全て
かつての土(荒壁)でできていた頃とはまったく違って、
それらの家に比べれば高い気密、高い断熱になっています。
だから、きちんとした換気がどの家も必要です。
何故、こんなに沢山の人が喘息なのか
私が子供のころ
幼稚園から中学生まで
同級生で喘息という子は一人もいませんでした。
住んでる家の環境は劇的に変わっています。
アルミサッシの家はほとんどなく
たいていガラスの戸でしたが、
大気汚染は逆にいまよりひどかったように思います。
自分が毎日吸う空気
その空気の質はとても大事です
自然素材も大切ですが
それだけでは空気の質はよくなりません。
あなたがそこにいる限り
そこの空気は汚れ続けていきます
換気しかありませんが
こんなに暑いときに窓を開けて換気
とても寒い冬に窓を開けて換気
そんな人はあまりいません。
もちろん春や秋といった
気持ちのいい季節に
窓を全開にして風を通すことは
とても大事なこと
大いにしなければなりません。
でもそれだけでは
まだ足らないのが今の日本の家です。
こんなに沢山の人が
喘息で苦しんでいるのですから。
それでは
皆さん、また明日。
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