社長ブログケヤキの木の下で
2024年1月15日
その先にあるもの
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日は放射冷却で事務所前の温度計は、マイナス4.3度
この冬一番の寒さでした。
今朝は一転、3度ほどあり
なんだか暖かく感じるから不思議ですね。
- さて、住宅ローン減税。
住宅ローンを借りて新築住宅を建てられた方に対して、
減税される措置です。
今年の1月以降に建築の確認申請を受けた住宅が
ローン減税を受けるには、
省エネ基準に適合している必要があります。
つまり、省エネ基準に適合していないような家は
社会的価値はないから減税なんてしてあげないよ。
昨年までは省エネ基準に達していなくても、
3000万までの借入限度額に対して
ローン減税が適用されてました。
それが今年からはゼロです。
控除率が0.7%でしたから3000万借りるとその0.7%
つまり21万円の税金が控除されることになります。
控除される期間は13年間ですから
毎年、ローンを返済していっても
最初は利息分の返済が大半ですから、
10年経っても相当な金額がローンとして残っています。
控除される金額のそれなりの金額になります。
税金を払っていた分はゼロになるけど
それがローンに替わったと考えると、
分かりやすいかもしれません。
省エネ基準が2025年から義務化になりますから、
それに先立っての措置。
省エネ基準は断熱性能等級4。
2030年にはそれが等級5になりますが
この住宅の省エネ基準の後には、再エネ基準もあります。
- 再エネは現在のところ
指定される地域の説明義務化に留まっていますが、
6年後の2030年にどのようになっているか?
等級5.6.7の新設や
省エネ義務化
再エネ説明義務化(指定地域)
4号建築の特例見直し
長期優良住宅の耐震等級3への改正等
この数年で住宅を取り巻く環境は一変しました。
つまり、それ以前まで建てられていた
性能の低い住宅の否定に他なりません。
- 性能については
国の基準が順次強化されてきたわけで、
それを満たした住まいを建てる
HMや工務店が残っていくわけです。
一般の方に目を向けてもらいたいのは、
住まいの耐久性です。
同じ程度の性能の家の金額の差の多くは、
この耐久性で出てきます。
耐久性のある資材の選択や施工方法は
設計者の考えが反映されます。
- 一般の方の意識はどちらかと言えば
断熱性能等級やUa値、
C値、G2、G3、
耐震等級などに向きます。
そこさえクリアできればと安心されてしまいますが、
30代で家を建てて80代後半までと言うと
50年程ありますから、耐久性はとても大切です。
設計者の設計思想次第で、
住まいの価格は同じ性能でもかなり異なります。
この性能でこの価格ならお値打ち - には理由があります。
残念ながら、住まいを価格で選ばれる方には
性能の先にある設計思想までは聞いてもらえません。
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