社長ブログケヤキの木の下で
2021年5月28日
誰が買う?
外壁がきれいになりました (^^)/ 新緑がまぶしいケヤキ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は肌寒い一日でした。
現場から事務所に帰ると事務所が暖かい…
??
薪ストーブが焚かれていたんですね。(^.^)
帰ってきたときには既に火は消えてましたが、
ストーブ本体からは輻射熱が出ていてすぐにわかりました。
昨日、Heat20設計ガイドブック2021の出版記念セミナー(ZOOM)が開かれました。
発売日が昨日なのでまだ手元に届いていませんが、
どんな内容になっているか楽しみです。
Heat20は2008年に設立されました。
20年先を見据えた日本の高断熱住宅の研究会。
設計ガイドブックは今回で3冊目。
家庭から排出される温暖化ガス(CO2)の削減が
今年ほど声高に叫ばれるたことはありませんでしたし、
多くの日本人にとっても温暖化ガスの削減は、
かなり意識されるようになりました。
身近なところでもビニール袋は有料が当たり前と
どんどん変化が起こっています。
そんな中で出版される設計ガイドブックは
20年先を見据えた日本の高断熱住宅。
家庭から出る温暖化ガスの削減は一丁目一番地とみられてますから、
どんな内容なのかとても興味があります。
問題は、性能を高めていけば価格も上がるということ。
ローコストな住宅で温暖化ガスの削減は現実的には無理。
それでも、家庭から出る温暖化ガスの削減をしようとすれば、
より明確な省エネ住宅の政策が求められます。
どんな政策が国から出てくるかわかりませんが
これからの新築住宅は、
今まで父母の世代までが建ててきたように
ホイホイと簡単にはいかなくなりそうです。
住宅は個人資産ですが、同時に社会資産でもあるわけです。
環境に負荷のかかる住宅は30年、40年と長期的な視野に立てば、
社会にとっても負荷がかかることになります。
直接的には建てた方の子供が住宅を相続しますが
今から30年後にその時代の省エネ基準や断熱基準、
耐震基準に適合させようとリフォームすると、
あまりに費用が掛かるようなら
子供は誰もその家が欲しいとは思いません。
つまり、低品質な住宅は子供にとって負債となります。
相続放棄も簡単ではありません。
子供が相続放棄すれば親の兄弟に相続権が移りますが、
親の兄弟が亡くなっていればその子供と
相続権がどんどん移っていきます。
自分は厄介な負債(住宅)を放棄できても
それは自分だけ。
「今だけ、金だけ、自分だけ」の人ならそれができますが、
多くの方はそんなことはできません。
現実にこれから家を建てようとされる方は
ご両親の家を相続することになりますが、
健在なうちは問題はありません。
亡くなった後どうするか?
まだ先のことなのでそんなことを考える方は少数かもしれません。
でも、いつの日か
「こんな家相続したけど、どうすればいいのか・・・・」
思い悩む日が来るかもしれません。
それは、あなたではなく
あなたの子供である可能性もあります。
今現在でも空き家は1000万戸
売れない家というわけです。
30年後にはもっと余っているでしょう。
子供が喜んで相続してくれる家かどうか、
インテリアやキッチン、間取りの好みは人それぞれ…
一定の性能レベルがなければ無理でしょう。
これから建てるあなたの家が、誰かが喜んで買ってくれる家かどうか、
20年先を見据える必要があります。
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