社長ブログケヤキの木の下で
2022年3月21日
平屋にするなら
リノベーション実例
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日の新規のご相談
20年ほど前の一条工務店の家にお住まい
40坪を超える家でご夫婦二人
お子さんは独立して遠方に住んでいて
そちらに自宅を新築済み
家では
行く場所行く場所にファンヒーターが置いてあり、6台使用されているとのこと。
20年前はこんな家がどこでも普通に建てられてました。
残念ながら、もちろん今でもですけど。
浸水想定地域にあり、
昨年あった豪雨では近くの川の水かさが
今まで見たことないほど増水していたとか。
この家を断熱改修するか、
別の場所で小さな平屋を建てるかのご相談です。
今とは違って
20年前の一条工務店も、
断熱なんてほとんど何も考えていなかった頃ですから
良くて、次世代省エネ基準程度。
Ua値で0.87ですが、サッシは単板ガラスですから
そこまで良くはないでしょう。
気密も取れていないとなると、それなりの工事が必要になります。
松尾さんや早田さん、
構造塾の佐藤さんなどのYOUTUBEをご覧になっているとか。
もちろんそれ以外のもご覧になっていると思いますが、
これらをご覧になってる方は
断熱や気密、日射の利用や耐震性など
住宅に必要な基本的な性能レベル
あるべき性能レベルが自分の中で出来上がりますから、
それ以下の仕様や性能の家は考えにくくなります。
あるべき姿や仕様、
一般の住宅検討者にとって従来はそれがわかりませんでしたから、
設計者や営業担当者から
これで大丈夫と言われればそれを信じるしかありませんでした。
しかし、現在はその気になればだれでも調べることができます。
自分が考える性能仕様、
大きさプラスデザイン
それでいくらになるか?ですが
性能だけではないところが住宅の難しいところ。
もちろん敷地の形状や立地条件、外構計画なども
トータルな建築予算に影響してきます。
40坪の家を断熱改修しようとすれば
相当程度のお金が必要になりますし、
浸水想定区域となると
すべてが無駄になる可能性も否定できません。
と言って
新規に土地を購入、新築となると
費用もそれなりにかかります。
となると
災害想定区域の外の
小さくそれほど古くなく、断熱耐震改修しても費用が抑えられる
中古住宅の購入がお勧めです。
まだ、そのような家があまりないのが現状…。
最近、平屋の家がブームだけれど
せめて性能だけはできるだけ上げておいてもらいたいと思うのは、
私だけではないでしょう。
平屋を建てるなら
最低でも、耐震等級3、断熱はG2にしておくと、
孫の世代まで使える資産になるはず。
間違っても
4月1日に改正される
住宅性能表示制度の最上位等級
「断熱等性能等級5」になんてしないことを祈るばかり…
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