社長ブログケヤキの木の下で
2022年10月3日
パネルはインフレ対策
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
秋晴れの気持ちのいい日が続きますが、
最高気温は30度越えでちょっと暑いですね。
最近は、TVで気温上昇を1.5度以内にと言い始めましたが、
その原因はエネルギー消費に伴うCO2の発生。
人が家に住めば
暖房や冷房、給湯や照明、調理、家電、換気など
様々なエネルギーが必要で、
そのエネルギーが極力少なくなる家にする必要があって、
国は様々な施策を打ち出しています。
この1日から新しい断熱性能等級ができますが、
これも温暖化に対する国の施策の一つです。
世界が温暖化対策の方向に動いているだけでなく、
日本も否応なくその方向に動かざるを得ません。
そういう流れの中で
住宅を建てる人だけでなく、住宅を設計、施工する側も
社会全体がどの方向に向かっているか
向かっていかなければならないかを
意識する必要があります。
さて、その対策で手っ取り早いのが太陽光パネルです。
高性能な住宅だけでなく
スカスカ住宅でも、それなりに力を発揮します。
力を発揮するだけでなく、経済的なメリットがついてきます。
この経済的なメリットは、現在のインフレが加わることで
ますます大きくなります。
簡単に言うと
電気代が上がれば上がるほど、
現在の30円/kwhが40円、50円、60円となればなるほど、
(欧州各国では既にこの値段)投資回収年数が短くなります。
国の買取価格は固定されていますが、自家消費分はロハです。
最初のパネル設置費が5Kwで100万円とすると、
電気代が30円の時よりも
40円、50円と値段が上がった電気を買わなくて済むことになります。
つまり、極端に言えば
電気代が1Kwhあたり100円になっても200円になっても
パネルを設置していれば、その電気を買わなくて済むということです。
パネルを設置していなければ、
否応なくその高い電気を買わざるを得ません。
昭和な頃のインフレ対策は土地を持つことでした。
現金預金はインフレではお金の価値が下がりますから、
どんどん目減りしていきます。
昔、1000円出せば10個買えたのに今では8個しか買えない。
これはお金の価値が下がってしまったから、
8個しか買えません。
電気に置き換えれば
昔、5000円払えばひと月過ごせたのに
今では20日しか過ごせない。
紙太材木店の家の性能レベル(Ua値0.3前後)での試算では
5Kw、100万円のパネルを載せて、約7年で投資回収ができます。
試算の発電量はシビアに安全側で見てあります。
実際の発電量はもっと多いので
もう少し短くなりますし、
電気代が上がれば上がるほどこの投資回収年数は短くなります。
計算では電気代が50円になると、
5年とちょっとで回収完了です。
温暖化の抑止と言う大義名分の下のパネル設置だけでなく、
インフレ対策としての家計の防衛のためのパネル設置と考えると、
より分かりやすいかもしれません。
どっちの理由でもいいのですが
この時代、住宅の性能に関わらず設置しない選択はありませんが、
性能が高ければ高いほど投資回収年数は短くなります。
本音を言えばこれからの時代、
低い性能の家にパネルを設置しても
次の世代の負債になる可能性が高いですから、
別の選択肢も考慮する必要があります。
東京都のパネル設置の件で
ネガティブな意見もネットで上がっていますが、
多くは誤解や一昔前の情報です。
ご自分の脳みそで判断する以外ありません。
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