社長ブログケヤキの木の下で
2022年10月19日
新住協関西の勉強会
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日から大阪に来ています。
新住協関西の勉強会で講師はカオル建設の衣川さん
「蒸暑地の暑さ対策」です。
勉強会では毎回、会員の事例発表がありますが
前回8月のアティックワークスの北側さんに続き、
今回の発表は大幸総合建設の西田さんでした。
二人ともレベルの高い家を建てられてます。
5年前と言わず、3年前でもこれだけのレベルの家は
それほど建てられていませんでしたから、
新住協関西の会員の住宅性能の進歩のスピードは驚くばかりで、
今後の活躍が期待されます。
新住協中部東海もうかうかしていられません。
衣川さんは講義の中で、
屋根や外壁の通気層の効果について強調されてました。
天井断熱で小屋裏があるケースでは
きちんとした通気層を設置すれば
小屋裏の気温を外気とおなじにまでできる
もし、できていなければ通気層が
きちんとした働きをしていない
つまり、小屋裏の気温が
施行や設計のバロメーターになるということをおっしゃってました。
衣川さんはアミパネルというパネルで屋根の通気層を確保されていますが、
どんな形で通気層を確保するかは設計者次第です。
衣川さんが強調されたのは
カタログにある通気金物をそのまま施工していればいいわけでなく、
その方法でちゃんと排気しているかどうかを
実際に確認すること
つまり、
カタログにある排気量は実験室でのもの、
現場では検証することが大切と言うことです。
ともすれば、計算や経験だけで判断しがちになりますが、
実際どうなのかは
検証してみなければわからないということです。
事例では棟にある換気金物と
ガルバの屋根の雨返しが干渉していて
通気口のほとんどがふさがれた状態で、
小屋裏の温度が外気より相当程度高くなっていました。
これは棟換気を取り外して初めて分かったとのことです。
製品のカタログをそのまま鵜呑みにせず、
自分自身の頭で考え施工することの大切さがわかります。
このようなケースは住宅建築ではいたるところにあるわけで、
設計者や現場を管理する実務者は
ホントかな?
出来てるのかな?
と思ったら、即行動ですね。
その他にも
セルロースファイバーで天井断熱した家
住まい手が太陽光パネルを設置したら
屋根裏で結露が大量発生した事例の解説もありました。
これなど、日経ホームビルダーに掲載されてましたから
ご存じの方も多いと思いますが、
過信は禁物を地で行く事例でした。
衣川さんには
広島弁で2時間以上にわたり失敗も含め、
数々の経験談をお聞かせいただき
ほんとうにありがとうございます。
次回、
12月の関西新住協の勉強会の講師は鎌田先生です。
乞う、ご期待!
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